野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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イボツヅラフジを植える

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 鈴鹿市にある三重県花木センターへ行ってきました。元々は三重サツキなど緑化植物の研究施設でしたが、今は薬草も研究してみえます。
 
 挿し木をする為にタイから持ち帰って貰ったイボツヅラフジでしたが、昨年は全滅したので、今年は何とかして成功させたいと花木センターに相談したところ「うちのミスト室に置いてみたら」とのお言葉を頂いたので、半分の6本を定期的に霧が噴霧され湿度が維持される温室に置かせて貰いました。
 
 3ヶ月半の結果は、発芽発根が2本、発根はしたが発芽しないもの3本、完全に腐敗したものが1本でした。お礼に発芽した1本をお渡しし、残りを引き揚げて植木鉢に植え替えました。
 発芽していない物も根は1,2本出ているので同じ様に植木鉢に植えて一縷の望み持つことに。
 
 自宅に置いた方も2本が発芽したのですが、やがて芽が干からびてきたので良く見ると挿し穂の途中が腐っていましたから、慌てて腐敗した所で切り捨てて挿し木をし直すと1本から再び芽が出てきたところです。
  
 乾燥した密林に生えているそうですから、過湿には弱いのに、大事にする余りどうも水をやり過ぎて腐らすようです。  取敢えず2本を確保しましたが未だ油断はできません。
 
 イボツヅラフジ(チノスポラ)はツヅラフジ科の大型蔓で英語名: Heavenly elixir 学名: Tinospora crispa (Linn) Miers ex
 
  東南アジアの伝統治療に用いられてきた薬用植物ですが、タイでは庭先に植えたり鉢植えを置いたりして、葉っぱを青物野菜の様に使うそうです。
 
 根、茎、葉、花 とどの部位も利用するそうで、葉を生ジュースとしたり根はお茶や粉末にして飲用し、効能は マラリア、発熱、糖尿病、損失、慢性関節炎、梅毒、腸内寄生虫などとの事。
 
 近頃は日本でもアメリカ経由のサプリメントとして、催淫作用がある媚薬としてや、免疫システムを高め記憶力の改善作用の働きがある、若返りの秘薬として宣伝されています。
 
 話半分でも三分でも、現地では長年食べられているので害はないでしょうから、私も葉っぱを生ジュースにして飲み、若返りの効果を期待したいと思います(^_^)

ワスレグサが咲きました

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 ♪夏が来れば思い出す こればっかですが、畑では高原の初夏を彩るニッコウキスゲが満開になっており、道行く人の目を楽しませているはず?
  
 信州住まいの某氏より「花弁の先が丸いのでそれはニッコウキスゲと違う」との意見がありましたので、ネットでニッコウキスゲの苗を購入しましたが、やはり花弁の先は同じようになりました(^_^) 
 
 世の中には日光黄菅のニセモノが出回っているのか、はたまた温暖な里に下りてくると花だって角が取れて丸くなるのか? 何れにせよ用途としては薬膳料理の金針菜ですから、ワスレグサ属の萱草であれば何の花でも良いのですがね(^_^)
 
 漢方では金針菜とも忘憂草とも呼びますが、良いですよね、忘憂草ですよ! ダウナー系のドラッグみたいな名前ですが萱草の蕾には自律神経調整作用、抗ストレス作用があり、緊張を解して安眠を誘い、痴呆を防ぐ効果もあるらしい?
 
 ノカンゾウやヤブカンゾウは春の山菜として若芽を味噌和えにすると美味しいですが、初夏に咲く花の蕾を食べると憂を忘れさせてくれるとは有難い(^_^)
 
 スーパーの野菜売場に並んでいる金針菜は海外から輸入したユリの蕾が殆どだと思いますが、ユリはユリ目ユリ科でキジカクシ目ススキノ科のワスレグサ属とは微妙に違うんすね。とは云う物の、10数年前にキジカクシ目がユリ目から分けられるまでは一緒でしたから気にする事もないでしょう?
 ちなみにユリ根の鱗片を乾かした物は漢方で百合(ビャクゴウ)と呼び、やはり精神安定にも使うとか。
 
 ヴォーチェ・アンジェリカや賠償千恵子の「忘れな草をあなたに」とか尾崎豊の「Forget-me-not」など、多くの人に歌われている勿忘草(ワスレナグサ)はキク科で、 GLAYや湯原昌幸が歌った「都忘れ」もやはりキク科の花。何れも悲しい物語に由来していますが、ワスレグサの歌って無いですね!
 と検索したら中国にあった(^_^) 忘憂草 唱:李香蘭 あの山口淑子が1940年代に中国人作詞作曲のもちろん中国語で上海で歌ってたのだ。
 
 共に漢奸として国民党軍に逮捕されながら、川島芳子は日本国籍を有しても愛新覺羅の血を引いていたが故に銃殺され、李香蘭は中国人として活動したが日本人の血が流れていたので虎口を脱した。満州と上海の夜に咲いた花
 
 里見甫や甘粕正彦から岸信介、そして安倍晋三へと闇は繋がるのですが、爺は世の憂き事を忘れてニッコウキスゲの蕾を摘んで痴呆を防ぎます。

海外植物の研究制限

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今日は雨、一月以上も患った風邪は治ったものの、かなり体力を落としたようで、少し農作業を続けると疲れる様になって頃合いの休日となりました。
 
 庭先にあるシャラが初夏の雨に濡れそぼち、雨に濡れながら自転車で走り抜ける女子中学生の様な新鮮で危うい美しさを見せています。
 
 雨でも出来る作業と言う訳で、注文頂いている苗を発送しようとしています。某私大薬学部の先生が新しく薬草園の担当になられたかとかで、消えてしまった薬草などの捕植用苗のお買い上げとなりました。
 写真で殆どお判りの方もいらっしゃるでしょうが、内訳はセリバオウレン、オタネニンジン、センキュウ、ジオウ、アマチャ、チョウセンゴミシ、ゴシュユです。
  
 先生のプロフィールを見ると、顧みられない熱帯病(NTDs)への治療応用を目指した薬用植物の研究に取組んでみえるとの事だったので、南方で民間治療で使われていた薬草苗もお勧めすると
  
 「大変、興味深い植物なのですが、これらの植物は日本に自生していないものと思います。
 名古屋議定書による「遺伝資源の利用と公正な利益配分」により、国外に自生している植物を研究に使用することが非常に難しくなりました。
 これまでは、他国から植物を持ち込み、それを研究に使用することは出来たのですが、今は海外の植物を研究するには相手国の関係機関の許可をとった後に日本の関係機関に申請、それから研究可能になります。」
 
 とのお返事を頂きました。薬草販売をしていながら恥ずかしくもそんな事とは知らなかったのです。
 近年は貴重種の持出し禁止をする国が多くなり、持出し禁止を決めた以前に持ち出した事が明確でないと扱うべきではないと思ってはおりましたが、研究までが規制されているとは!
 
 もちろん個々の植物により条件は異なるのでしょうが、君子危うきに近寄らずで、研究機関によっては誤解を招くような行為はしないかもしれません。
 今年の2月末頃ですが、ある造園会社から某社(日本の製造業を代表する会社)が工場に薬草園を作るからと30種近い薬草の商談を受け、季節的に無理な3種以外の見積を出しました。殆どが雑草とも言える様な国内固有種でしたが、それもこの名古屋議定書が背景にあるのかもしれません。
  
 その話は、さっそく担当者が畑に訪ねてきて、植える数が決まらないけれどもうすぐ正式発注をするから手当てをして欲しいとの事なので、イタドリやウド、ノイバラなど山採り品は今のうちに掘ってきて準備をすると話を進めました。
 
 所が正式発注では苦労して掘ってきた物は含まれないだけでなく多くの種類が抜け落ちており「予定が変わった」との返答。「バカにするんじゃない、こっちも造園工事には関わってきたが、今の段階で大幅な設計変更のある訳がない。薬草は命に関わるものだから、駆け引きをするような会社とは取引できない」と全てを断りました。
 
 **だけはどうしても手当できなかったようで4月に入り某社より直接電話があって注文を頂きましたが、「(その部門の)経理が消費税を払わなくてもよい所(売上1000万以下)と取引をするのは初めてだと言っている」との話。天下の某社に恥ずかしい記録を一つ作った(^_^)
 
 話が逸れましたが、新薬の開発には膨大な費用が掛かる様になり、世界各地の民衆に伝わる伝統治療が見直されています。その半面で価値に目覚める事により、海外の植物研究が困難になったのなら、日本の機能性植物への見直し研究も進むはずです? 
  
 狩猟で山に入るときは辺りの植生に注意を払い薬草や薬木を見つけたりしますが、クロモジの群生地を見つけたのに子細場所を覚えておらずそこへ行けません。これからは薬用植物の在処をきちんと記録して残し、鈴鹿の山を宝の山にしよう(^_^)
*CommentList

センシンレン植付

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梅雨の合間を縫って農作業の日々ですが、昨日はセンシンレン(穿心蓮)Andrographis PanicuLataの植え付けを行いました。
 週末には京都から援農?にきてくれるAさんが是非にもと種と幼苗を準備してくれたのでポット分けして育てた150本程を植へましたが、種で頂いた分を後日に植える予定なので、全部で二百数十本を植える予定です。
 
 免疫力を向上して癌の予防や美容にも良いと言う触れ込みで近頃は盛んにサプリメントが売られており、名古屋で真面目な本を出版している風媒社から次の写真の本も出ていますが、読んでみると単なる研究論文を訳しただけであり市販されるような代物ではなく、エキス販売業者さんの仕掛けではないかとの臭いも(^_^)
 
 どうせ暇な爺さんですから、世間で囃されているのなら踊ってみようと栽培に取り組んでみましたが、草除けにビニールマルチをしようと提案してもAさんは拒否し、堆肥も石灰も化成肥料も受け付けず畝を作っただけの畑に植えつけました。
 
 日本は雨が多いので大気中の窒素が固定されて供給されるからミネラルが重要だと、苗の周りに三重県特産のヒジキを作る過程で発生した海藻屑を撒き光合成細菌(赤菌)を散布します。私は在来農法を尊重していますが、Aさん案件なので言うがままに。
 
 3枚目の写真はシャタバリにヒジキ屑を撒くAさん。このシャタバリもAさんが何処かから苗を調達して栽培している物ですが、2年続けて越冬に成功しており、工夫次第では鈴鹿山麓でも露地栽培が出来る事を確認。
 
 1昨年の秋に綾ケ谷流の師匠からクサスギカヅラの大株を頂いたのですが、幾つかに分けて植えたところ全て枯らしてしまいました。原因は湿気による根の腐敗だったので、同じキジカクシ科のシャタバリはその轍を踏むまいとモミガラを沢山入れて大畝作りで栽培したのが良かった様です?
 
 個人的な経験のみですが、クサスギカズラよりシャタバリの方が栽培が容易な気がします? 立ち姿も根茎も見た目はそっくりなのでシャタバリを漢方で天門冬として使えないものでしょうか、ジャノヒゲもヤブランも麦門冬として使っているのだから構わないような?
 
 
 それでも当地が南方系の植物栽培には適している地とは言い難いですね、バタフライピーは畑に植えて2週間以上経つのに成長していませんし、1枚目の写真右端はトゥルーシー(ホーリーバジル)の自然発芽を待つて育てる場所ですが未だ芽が出て来ない。
 ま、「そのうちなーんとかーなーるだーろーう」 いささか古いですが植木等は三重県出身(^_^)

五頭連山遭難

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 今日は朝から雨で、ここ数日畑仕事が続いたので丁度良い骨休めです。
 
 自分で淹れたインスタントのコーヒーを飲みながら新聞を読んでいると新潟県は五頭連山父子遭難の遺体発見記事を見つけました。
 ずっと気にしていたのでさっそく5ちゃんねるを見てみると山好きには関心が深かった様で複数のスレが立ち、昨日午後の発見なのに既に11回を重ねるスレもあるのに驚きながらも次々と目を通しておりました。

 小学校1年の息子はバカな父親とボケた爺さんに殺されたようなものですが、コクラ沢の斜面で重なる様に倒れていたそうですから、どうやら滑落死ではなく道に迷って谷に降りたが行き詰まり、数日は生きていたものの体力の無い子供が先に凍死し、父親が必死に寒さから庇って力尽きた様子が伺い知れるので切なくなります。
 
 5ちゃんねるの地元情報では東コクラ沢だとの事ですが、個人的な想像では東コクラ沢右岸ではないでしょうか? 松平山から下山途中の大日清水を少し過ぎた所で左に折れる所を直進して主稜線から外れてしまい、支尾根に入って道に迷ったのを自覚してビバークした。「民家の灯りと遠くに町灯り」との電話はコクラ沢通しに町の灯りが見えたのでは?
 
 登山道は東側の主稜線しかないのに、翌朝は灯りの見えた西へ山を下り、たちまち断崖に行く手を阻まれたと言う所ではないでしょうか? スマホは高度のある支尾根のビバーク地点では通じたが、谷に降りたので直ぐに電波が届かなくなり連絡もつかなくなったまま電池切れ。
 ヘリコプターで見つかったなら何故もっと早く見つからなかったかとも思いますが、全てこの父子には運が無かったと言う事でしょう。合掌
 
 猟師だって山で迷う事はあります。迷ったら谷に降りるのではなく、全体を見通せる尾根に登れと言いますが、登り直すのは辛いので川を下って里に出ようとします。まあ、里に近い山は川に沿って道がある事が多いのですが(^_^)

 昨年末に大猪を仕留める際に某氏を助っ人に頼んだのですが、彼は登山好きなので登高器を車に積んでおり、上げた猪が下がらない様に使ったので感心しました。
 私が山に登っていた頃はユマールしかなくこれが高くて買えずに、ブルージックノットで確保していたものですが、今は安くなっているので山には登らなくなったものの単独での崖の登り降りや獲物の引揚に便利そうなので、一つ買おうかと思っています。

 ロープを持ち、懸垂下降が出来、登高器があれば大抵の谷は降りる事が出来るので、今回の遭難も防げたかもしれませんから、もう何十年も懸垂下降をしてないけれど、まだ出来るか挑戦してみるか(^_^)

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