野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

Entries

ダチュラ(学名:Datura)

datura.jpg
 自宅の庭でダチュラが咲いた。
ナス科の植物でチョウセンアサガオやキチガイナスビとも呼ばれ、漢方では曼陀羅華(まんだらげ)と呼び、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、咳止めに用いられるという。

 有吉佐和子の小説『華岡青洲の妻』にあるように、青洲がこれを原料として通仙散と名づけた麻酔薬を作り、1804年に世界初とも言われる全身麻酔下で、乳癌の摘出手術をしたことで有名である。
 しかし青洲の妻が麻酔薬を完成させる過程で失明しているように、スコポラミン、ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含み、摂取量が多い場合には、意識混濁、言語障害、見当識障害、譫妄状態、昏睡、記憶喪失などの諸症状をもたらすそうな。

 小説では嫁と姑の女の戦いが書かれているが、一番可哀想な女は青洲の2人の妹だろう。
兄の京都遊学や研究の費用を作るために機を織り続け、結婚も出来無いまま亡くなっており、栄光の陰に女の涙ありだ。

 医者になるのに金が掛かるのは今も昔も同じようで、実家を継いだ甥の娘が医者を目指していたのだが、1浪して今年は2度目の受験
 私立の医大は何とか合格したが、国立は僻地を狙ってもダメだった。大企業とは言え地方採用の工場従業員の甥に、授業料だけで6年間に4千万円もかかる私立医大にやる金は無い
 甥よりも金の無いこの叔父に「足長おじさん」の役はもっと無理だ(-_-;
結局は、何年か看護師をやると医学部に進める道が有るとの事で看護師を目指したようだが、そういう健気な娘さんはゴマンと居るだろうから極めて狭き門だろう

 話がそれたが、キチガイナスビの名の由来は、全草に上記のようにアルカロイドを含み、これを体内に吸収するとせん妄状態に陥り、全ての妄想が行動として表われ、理性がなくなって獣のような状態に陥り、まさに「キチガイ」になるからだとか。

 下に向かって花を付けるエンゼルトランペットも同じようにダチュラと呼ぶが、正確には花が上に向いて咲くものをダチュラ(Datura L.)下を向いて咲くのをブルグマンシア(Brugmansia L.)と呼ぶらしい
 小説では白い花になっているが、これは紫八重だ。写真左上に丸い物が見えるがここに種が一杯詰まっており、栽培は極めて容易で、放置しておいても勝手に増えていくので幼児のいる家庭は注意が必要。
 
 トリップの強さからその筋では魔王と呼ばれ、合法ドラッグとして利用する輩もいるので、庭で栽培している。致死量に至るまで食べられる物では無いと言うが、試す勇気は無い(^0^)
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

野梵

Author:野梵
ようこそ!自然生村のオヤジのブログへ
ホームページはじねんファーム(http://zinen.web.fc2.com/)
リンク欄をクリックして下さい

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

フリーエリア

最新トラックバック

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR