野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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猪の逆襲

 秋晴れの日曜日、朝から罠の見回りに行く
1日に設置した最後に刈残されていた田の脇の罠に近づくとパチパチと音がする。
 何か掛かっている! 良く見透かすとかなり大きな猪が掛かっているではないか。既に田圃は刈られているが、稲のあるのはここだけなのできっと来るだろうと掛けた罠にドンピシャで掛かった訳だ。
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 集落に近いので、先日「解体を教えてくれ」と頼まれていた一つ年上の先輩の家に行き、現場へと案内し、一段高い所で見ていて貰う。
 槍を持って猪に対峙し、突撃してくる距離を見切って槍を繰り出した。足の付け根をねらったはずだが上に逸れて背中を突いてしまった。
 そして次に「バーン」と大きな音がして猪が突進してきたではないか!
 一瞬の事であったが後ろは1.2m程の段差で逃げ場所はなく突き倒されるようにして槍を突き出していた左の腕を牙で切られ、親指の付け根を噛みつかれた。ほうほうの体で右へと這って逃げ急場を凌ぐ(^_^;
 
 悪運強く(^_^)血管や筋肉を切る事もなく出血はさほどでは無かったが、傷口はザクロの様に開き、タオルで巻いて亀山医療センターへと急いだ。
 今日の当番医は内科?の先生とかだったが、洗浄、消毒、縫合、破傷風の予防注射の治療を受けた。10日後に抜糸予定。
 
 病院を出るや復讐心に燃えた私はすぐさま現場へと取って返し、にっくき猪を血祭りに上げてやろうと来た道を戻るが、槍で深く刺しているのは確かなので、時間を置けば出血で猪が弱るのではないかと、ジビエ亀山さんへ寄って教えを請い、時間がたつのを待つ事にした。
 
 ジビエさんの話では「腹を突けば弱ったり死んだりするが、上を突いてもじっとして回復を待つ」との事であり、助太刀を申し出てくれたが、「初めから頼むのならともかく、やられたので助けてくれとは言えない」とそれはお断りした。
 
 なんの間のと2時間ばかり狩猟を巡る情報をいただき、現場へ戻ると、やはり敵はそれ程のダメージを受けていない様で元気に突進してくる。
 
 緒戦の敗北はギャラリーがいる事でエエカッコを見せようと攻め急ぎ、不注意による失敗であったので、それを良く噛みしめて万全の体制で攻める事にした。
 正面から攻めると崖を背にするのでこれを捨て、鉈で藪を切り開いて横からの攻撃路を作る。
 真竹が沢山あるのでこれを切って猪の周りに置き、竹にワイヤーを絡ませたり動きを狭めたりする事にした。
 
 「真竹作戦」は見事に功を奏し、竹を置くたびに猪の行動範囲は狭まくなり、堀を埋められた大阪夏の陣の如く、防御力を失っていく。
 頃やよし、動きが少なくなった猪に向かい、左手は槍を握れないが、それでも掌で支える事は出来るので、「さっきの仇じゃ野獣死すべし!」怒りを込めて猪に何度も槍を繰り出す。
 正確に狙う事は出来ないが、それでもメッタ刺しにすると、その一つが決まったようでさしもの猪もドウと倒れた! ナポレオン曰く「負けた兵隊はよく学ぶ」負けに学んだ末の勝利!
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 括り罠の元を外そうとすると、ワイヤーでこすれた跡の激しい真竹が株ごと抜けていた。槍で突かれた事で興奮した猪がワイヤーを引っ張った事で、これが抜け3角形になっていた支点が飛んで1直線になってワイヤーに遊びが増えて猪が私に達したのではないかと思う?
 猪にとっては命懸けの戦いである。慎重の上にも慎重でなければこちらが倒されるという事を痛みを持って知らされた。
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NoTitle 

お怪我の具合は、如何でしょうか、お見舞い申し上げます。

くくりワナの止めさしは、銃を使わない限り、いつか怪我をします。沢山獲る人は、怪我の可能性が高まります。

今回は、通院程度ですみましたがイノシシの力は槍やナイフでは太刀打ちできません。

どうしても銃を使わない場合は、くくりワナを設置するときにアース線を取って、電気止めさしを研究してください。
それでなければ、重いですが、鎧を着てください。

NoTitle 

ご意見をありがとうございます。今回は慣れによる用心不足でした。直接の原因は絡んでいた竹が根こそぎ抜けた事ですが、2度目は殆ど片手で仕留められたように、きちんと状況を把握して安全対策を取れば防げた事故でした。
自分の弱さを自覚して相手をもっと恐れる事、しかし決してひるまない事を肝に銘じたいと思います。
いつまで続けられるかわかりませんが、危険を承知で槍で渡り合うと言うのは男のロマンですね(^_^)
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  • 2017.09/06 06:38分 
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