野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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雨中の血戦 再び?

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 昨日、罠の見回りをしていると、先週猪が掛かっていた場所から30m程離して掛け替えた罠に猪が掛かっていた。

 有害獣駆除だから殺して埋めれば8000円は出るのだが(猟友会が1割取るので手取りは7200円)猟師としては獲物の命を貰う以上は食べられてこそ供養だと思っている。 
 と言っても我が家の女房殿は家に持ち込むのを嫌い、肉は別にしてある冷凍庫に詰まっているのだが、偶に自分で酒の肴に肉を焼くぐらいなので殆ど減らない。

 今の季節の猪は脂が無いと言って人気が薄い。先週は従弟に「タレに漬けて焼肉にすると美味いから」と貰ってもらったのだが「盆に来た子供や孫と食ったら、美味かった」との返事を貰っている。

 牛も豚も1年中食べているのだから、猪だって料理次第では一年中美味しく食べられるはず。それでも1匹を丸々貰ってくれる人でないといけないから相手は限られてくるのだ。
 アウトドアのシーズンだが、鹿や猪を自分たちで捌いてバーベキューをすると言う、豪の者のグループはいないだろうか(^_^)

 やはりあの人だろうとジビエ亀山さんに電話をすると引き取って貰えるとの事。時間も少し遅かったので仕留めは今日という事になり、生憎の小雨模様の天気となったが、それを気にする2人でもないからいつもの様に寺の下で待ち合わせて現場へ。

 車を降りると山は霧雨の中にあるが、こんな日は雨具を付けていても内側から濡れるために、お互いに長袖のシャツで濡れるに任せる。軽トラの入れる道が作られないまま一帯が耕作放棄をされたのであろう、草の生い茂る狭い道跡を登った。
 現場に着くと、いつもの突撃歓迎が無い。腰程の笹が茂っているのでいきなり罠のある獣道へ入っていくのは危険なので、3つ4つ足元の小石を握って笹薮へ投げるが何の反応も無い。「ゴメン、逃げられてしもた」と詫びるが、それでも未練たらしく「隠れとるかもしれんで、気い付けや」の注意を背中に聞いて笹薮に入り、おっかなびっくり槍で笹を叩いていると、1段上の尾根道にいるジビエ亀山さんから「左2m先、白いもの!」との声が飛ぶ。

 白い物なんて捨てられてある古い肥料の袋ぐらいだろうと思いながらも、慎重に近寄ると左は傾斜になっており、ワイヤーを一杯引いた猪が仰向けに転がっているではないか「残念、死んでやがるのか」と思ったが、こちらの気配を感じたか体が動いたので「生きている!」とホッとする(^_^)よく見ると傾斜地で頭を谷側にして仰向けになり、立木とワイヤーで動けなくなっているのだ。この状態では雨が降っていなければ体温が上がって死んでいた事だろう。

 腹を上にした猪なんぞ突いた事が無いので、傍に来たジビエ亀山さんに「何処を突こう」と聞くと「どこでもええやろ」との返事なので、胸元を狙って槍を繰り出す。心臓一突きとはいかなかったが、空に向けた足を小さく震わしたので、太い動脈を切ったことは確かであり「心臓を動かしておいた方が放血にはええやろ」とそのまま後始末にかかると、やがて大きく体を痙攣させて事切れた。

 現場一体は山から下に広がる田圃への襲撃路(^_^)になっており、元々は田圃だから畔だった所は鹿や猪が通る事で掘られ、あちこちで赤い地肌を見せている。
 稲が実ってくると鹿や猪はその周りを跳梁するだろと、今月は一帯の田圃を狙うには獣道の十字路になっているこの小さな谷に絞っており、猪2、鹿1の成果を得ている。
 
 今年は少し刈入れが遅れる気配なので、あと2週間が駆除の勝負所だろう。多少は故郷の田を守る役にはたっているはずだが、それを知る人は少ない。独り影となって獲物を倒す、括り罠猟師の宿命かもしれない。
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