野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

Entries

昨日の猪を仕留める

1psoiu.jpg
 所々に散り遅れた山桜が薄桃色の斑点をつくる山肌を眺めて、独り猟場へと向かった
罠の場所に近づくと辺りは静まり返っており、猪の姿は無い。「やはり逃げられたか!」しかしその思いも一瞬の間で、更に近づくと斜面の茂みから「ブウ」と鳴き声を上げて猪が飛び出してきた。

 猪の居るのを確認し、車に戻って仕留めの支度だ。猪の牙に効果があるかどうか分からないがチェンソー用のチャップスを付け、今期から罠猟も着用が決まった狩猟ベストを着る。
 頭には既に狩猟キャップを被っているので、全身オレンジ尽くめだ。武田やそれを引き継いだ井伊の赤備えは強そうだけれど、橙備えはちょいとなあ(^_^)
 それでも腰に剣鉈、手には槍で気分は戦国武将 (爺さん、陣笠被ればそのまんま槍足軽だわ)

 さて、どう攻めるか?銃を使わない括り罠猟での仕留めは、猪の動きを少しでも狭めるのが一番大切である。ワイヤーに括られているとは言へ、3m以上は自由に動けるので、直径6m以上の円の中では自由に動き回れるので、これを槍で仕留めるのは簡単ではない。
 
 そこで、周りの山から倒木を拾ってきてそれにワイヤーを絡ませさせて敵の動きを狭める作戦を取る事にした。
 猪は必ず突撃をしてくるので、その猪の向こう側まで木を投げて、ワイヤーの上に横たえさせるのだ。乗せるだけでは効果が少ないが、何本かを乗せればワイヤーと木が絡んで猪の動きを封じる事が出来る。

 山に入って倒木を拾い、自分の体を囮にして、猪が飛び掛かってきたら、その向こうにさし上げ田倒木を投げるのだ。簡単そうだが、非力なので近づかないとワイヤーの上には投げ落とせないから結構怖い(^_^)
 へっぴり腰なのでなかなか上手く行かないが、それでも繰り返すうちに、ワイヤーの根本と猪の間に何本かの木を横たえる事に成功した。写真がその姿で、実はこれで既に勝負は決まったと言える。
 細工は隆々仕上げは御覧じろと、車に戻ってしばしのティータイム(^_^)

 ペットボトルのお茶を飲んでチョコレートを齧り3~40分程持参の文庫本を読んで現場に戻ると、ワイヤーが木とスズタケに絡んで猪は奥の茂みへ隠れられない様になっており、動き回れるのはせいぜい2m余りだろう。

 戦闘再開、今度はこっちが攻める番だ。
 不自由ながらも果敢に突撃しくる猪を目がけて槍を突き出す。左足付け根を抉るが、敵の戦闘力は衰えない。左首を狙って2の槍を付けるが外れて顔面を突くが、ガツンと頭骨に跳ね返される。そして3の槍が上手く首下に入り、槍を引くや血が勢いよく地面に吹き出た。
 太い動脈を切ったはずで、やがて出血多量で事切れるはずだからこれ以上の攻撃は無用と槍を納め、止めも刺さなかった。

 吹き出た血が辺り一面の土を赤く染め、その上に横たう猪に手を合わせて南無阿弥陀仏と唱え、 山の神には黙ってお礼とお詫びを祈る。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

野梵

Author:野梵
ようこそ!自然生村のオヤジのブログへ
ホームページはじねんファーム(http://zinen.web.fc2.com/)
リンク欄をクリックして下さい

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

フリーエリア

最新トラックバック

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR