野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

Entries

猪2匹

 鈴鹿の山に雨が降った
未だ止んではいないが「春雨じゃ濡れて行こう」と雨と霧に煙る西の山へと車を走らせる。月形半平太には程遠い爺さんだが、気分は回天に奔走する若き志士(^_^)

 1ヶ所、2ヶ所、濡れた落葉が罠を隠すだけで、獲物の姿は無い。場所を移して先日罠を掛けた山裾の罠へ行くと、イター! 逃げようとして掘った穴に水が溜まり、泥まみれになった猪がワイヤーの絡んだ木を揺さぶっているではないか。
 すぐさま車に取って返し、槍を抱かえて山を駆け登る。これも気分だけでのったりと^_^
1dorotai.jpg
 猪の突撃力を弱める為に山側に位置し、槍を構へて、民に仇為す不逞の輩、正義の刃を受けてみよ! と槍を突きだすと、見事に右首に刺さるが、怒らせただけで敵は突撃を繰り返してくる。
 次は外れて正面を突き、鼻先を切ったが頭骨に槍が跳ね返された。猪が突撃しようと穴の縁に上がる瞬間に胸を見せたので槍を繰り出すと、見事に決まり、なおも動き回るが、手応えはあったのでそのまま見ていると、やがて猪は泥の中に倒れ噴き出した血で赤く染めた。
1ifoto.jpg
 斜面を滑り降ろし、かねてより猪の注文を受けていたので、溝の水で泥だらけの体を洗った。菊池槍の刃渡りが27センチなので体長1.2mぐらい、重さ40キロ前後だろうか?
 内蔵を出して持ってきてくれとの事だったので、直ちに処置をして配達する。

 すぐさま山へとって返すと、初っ端の罠にまたもや猪、今度は先ほどのより大きい。
2inooi.jpg
 写真を撮って時計を見ると3時55分、山の日暮れは早く、今から仕留めるか、明日にするかとしばしの思案
 仕留めを翌日に延ばして大嶽丸に逃げられた悔しい思いが頭を過り、ままよと、仕留める事にした。

 槍を構えると猿だろうか、しきりと奇妙な鳴き声がしてくる。
不吉な予感を振り切って槍を突きだし、首を抉った。しかし、首を何度か刺すものの、足場が悪いせいもあってか手応えが無く、猪の抵抗も勢いが衰えない。そんなやり取りの内に目釘が外れて穂先を猪に取られてしまった(^_^;

 しからばと、罠の穴堀に使う鉄の山芋堀で頭を殴る事にする。
長さは1.5m程で、両手で持っからそれに40センチは使うので、残りは1.1m。手は伸ばすが頭を叩かなくてはいけないから、やはり猪には1m以内に近付かなくてはならない。

 ワイヤーで括られていると言っても、血まみれになって怒り狂う猪にその距離に近付くのは流石に怖い。
 このまま明日にするかと思ったが、今は元気でも時間が経てば出血多量で死んでしまい、狐や狸に食い荒らされる事だろうと、戦闘再開
 ボコンボコンと頭を目がけて山芋堀を振り下ろすが、腰が引けているので効いていない(^_^) おまけにワイヤーは藤に絡まっているので、間合いの見切りが難しく、突撃してきた猪の鼻が太腿に当たって冷や汗をかく。
 
 それでも何度か叩くうちに頭を叩かれた衝撃か、出血のせいか、猪がへたり込んだ。すかさず頭に飛び乗って剣鉈で首を掻ききると、見事頚動脈を切った様で、大きく開いた傷口から血が噴き出した。久し振りの大捕り物だったが勝負あり!

薄暗い中を山賊の調理場へ運び、清流に沈めてきました。
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

野梵

Author:野梵
ようこそ!自然生村のオヤジのブログへ
ホームページはじねんファーム(http://zinen.web.fc2.com/)
リンク欄をクリックして下さい

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

フリーエリア

最新トラックバック

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR