野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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久し振りの猪

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 夜来の雨は明け方過ぎに雪へ変わって少し重そうな雪が降りしきる。
山へ行くつもりで家を出たものの、年寄りが体を冷やすのは良く無いと決め込んで喫茶店へと車を入れた。

 店はいつもの如く年寄ばかりだが、中でも一番の歳嵩と思われる人が「**の奥で箱を見つけ、開けたら古い札が一杯入っていた」と話し出す。100円札が多かったが5000円札も2枚入っており、銀行に持っ行って聞いたら、今でも使えると教えてもらったとの事。金額は聞かなかったが、喫茶店で話すぐらいだから大金ではなく、せいぜい数万円だろうから、警察に届けて新聞ネタにした方が面白いと思うのだが、ネコババを決め込むそうである(^_^)
 恐らく、昭和30年代のお金で、お年寄りが溜め込んだもののボケた末に亡くなり、遺族がそれを知らずにガラクタと一緒に山へ不法投棄をしたのだろう?

 雪も止んだようなので、店を出て罠のパトロール。
一番奥から回る事とするが、幸い山には雪も無く、泥濘に車輪を取られながらも車を走らせ、2カ所目で久々にイノシシとご対面。出かけ間際に一瞬迷ったのだが、近頃はどうも獲れる気がしないので槍の柄を積まずに来たのを後悔。
 
 前回は放置して逃げられたので、実はその後江戸時代の捕り方を真似、ワイヤーで1カ所は止まっているのだから、縄を向う側に投げて引っ張れば、立体物である獲物の動きは止められるはずだと、機織りの糸巻きをバラして改造し、6ミリのロープを巻いた写真の道具を作ったので、さっそく試してみる。
 「御用だ!」とカラビナの付いた縄を投げ、向う側へ回って投げた端を拾って戻り、カラビナを縄に通し「神妙にお縄を頂戴しろ!」と縄を引くと、猪の牙は予想以上に鋭く「猪口才な」とばかり一発で?み切られた(^_^;

 さればここで決着をつけてくれんと、剣鉈は何本も持ってきているので、近くにあった細めの枯れた孟宗竹の枝を払い、柄の長い9寸5分の山差を結わえ付けて槍とする。
 上から攻撃するのが鉄則なので、山側から刺そうとするが、ワイヤーの遊びが多く、動き回る猪に有効な刺突を与えられない。猪は必ず人間を攻撃してくるので、少々危険だが谷側に降り、こちらに向けさせる事でワイヤーが木に引っかかり、遊びを少なくさせ、隙を見つけてエイッ!と突きだす。
 左耳後ろを狙ったが、外れて足の付け根付近を突き、枯れた孟宗竹はバリっと折られて山差は谷に転がり落ちた。失敗した!と谷び降りて山差を拾い猪を見返るとおかしな動きをしはじめている。切口からは血が噴き出ており、立ってはいるが目的を持った動きには見えず、戻って暫く見守ると大きく体を震わせて崩れる様に倒れた。すかさず近寄って頭を踏みつけ腰の剣鉈を抜いて喉元深く刺し込む。

 道路より10m程下がった場所なので、ガードレールの柱を滑車代わりにロープを使って軽トラで引っ張り上げる。
さて、これをどうするか? 暫く獲れてないので、何人かに欲しいと声を掛けられているのだが、ジビエさんより猪が足りないから回してと電話を受けていたので、商売優先と電話をすると「持ってきて」。さっそく運び込んで計量すると40キロ丁度、少し小さいが、一人で始末をするにはこのぐらいが丁度良い。

 話を聞くと、やはり県内ではどこも猪が獲れていないのだそうである。猟期の始めに獲れる物は獲られて、今は警戒心が強くて利口な獣が生き残っているので、簡単には獲れないのだろう。
 猟期はあと一月ほどになったので、再度作戦を変更して、里へ下げていた罠をもう一度山へ戻そうと思う。猟犬に奥山へ追い立てられていた獲物が里へ戻ろうとするのを掴まえるのだ。
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