野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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久々の猟果

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 ここ暫く獲物かはら遠ざかっていたけれど、鈴鹿の山に待望の雨が降った。
 今日は獲れると確信めいた思いがしたので、ロープに滑車、チェンブロックはもちろん、初めて大物搭載用のローラーコンベアを積み込む。

 予想は違わず、最初の猟場で小柄ながら猪が罠に掛っていた。獲物としては些か不足、鎧袖一触で忽ち骸となり、速やかに処理をして軽トラの背に積込み、次の猟場へと急ぐ。
 
 濡れた枝葉を分け入って罠に近付くと、空弾きをしている。やはり獣たちは雨の前に餌を求めて動き回っているのだ。そしてその次の罠で牡鹿が跳ね回っているではないか。こんな日に鹿を構っている暇はないので捨て置く事とする(オイオイ)

 次の猟場も獲物の影こそ無いが、罠は弾いており期待は増々膨らむ。既に2匹が掛かっているので、獲りすぎても処置に困るだけだから空弾きをした罠は掛け直さずにそのまま木の枝に掛けておく。次に獲物が欲しくなったらまた掛け直すのだ。

 そしてその次の猟場へ行くと、イターッ!
大きな猪が罠を留めた木を揺らしながら荒れ狂っているではないか。猪が掛かると出来るクレーターも無いので、掛かってまだ間が無い様だ。かっての畑に杉を植えた場所で、小さな笹はあるものの雑木は茂っておらず、ワイヤーの長さ一杯に走り回って手が付けられない(^_^;

 正直、これを仕留めるのは怖い、鉄砲撃ちに支援を頼むか? イヤイヤ、それでは鈴鹿の罠猟師の名がすたる(^_^; 最早命を惜しむ歳でも無いので覚悟を決めて槍を握り締る。猪に逆襲されて怪我でもしようものなら、年寄りの冷や水が過ぎたと笑いのタネになるだろうが、我が心は斎藤実盛。老木に花を咲かせん、イザ尋常に勝負々々(^_^)
 
 とは言う物の、怒り狂う大きな猪とまともに向かい合ったのでは危険過ぎる。良く見ると元気に走り回るはずで、罠は足ではなくて鼻を括っており、足は踏ん張りが効くし、猪の首の力は強力だからいつワイヤーが切れるか知れない。

 そこで杉の木の陰に身を置き、猪が近付いたら出て槍で刺し、すぐさま木の陰に隠れる事にする。もし罠が外れたりワイヤーが切れても直撃は避けられるだろうし、杉を周り込んで咬む攻撃をされれば上から剣鉈を突き下ろそうと、本来の鞘とは別に左利き用のシースを右腰にボタンを外して吊っている。昔、何かの小説で読んだのだが、逆手になるが不意の攻撃にはこの方が対応が速く出来るそうなので真似ているのだ。

 猪は一定の距離以内に入ると必ず攻撃をしてくるので、槍を出すと当然ながら突撃してきた。雨で下が湿っているから地響きこそ立たないものの将に猪突猛進の攻撃! しかしワイヤー一杯の所で姿勢が崩れるので、その隙を突いて、おっかなびっくりだが、それでも杉から身をだして槍を繰り出す。やはり腰が引けているのか上手くいかない。
 
 何度目かの突撃を迎え撃っ間に、左首を深く抉ったように思う。しかし、ダメージは与えていないようで、猪との攻防は変わらない。
 暫くすると猪が急にダダッと左手に走ったのだが、そこには杉の木があり、敵がこちらを攻撃しようとするとワイヤーを回して突撃する形になる。猪の動ける距離が短くなりチャンスだ! 後戻りをして杉を外して突撃されればまともに直撃を喰らう恐れがあるが、思い切ってこちらも杉から出て左へ走り、猪に近寄って槍を突き出す。敵の動きが小さいので槍は確実に刺さり、2度めで猪は小さく仰け反った。
 
勝った! 心臓近辺の太い動脈を切ったはずで、乱戦の息を整へ静かに槍を置くと、そのうち敵は動きを止めて間もなく倒れた。すかさず剣鉈を抜いて飛び込み、猪の顔をしっかりと踏みつけて頚動脈を切る。

 80キロはゆうに有るだろう。幸い道路より上で距離も7~8mと短いので、鼻に掛かったワイヤーをそのまま引いて道際まで出し、斜面にローラーコンベアを掛け渡して軽トラの荷台に引き込んだ。
 難敵を倒し、久々の勝利感だ(^_^)
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