野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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今期有害最後の獲物?

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 天候が不順なので、少し期待を持って山へと向かいました。
猟友会の有害獣駆除グループが猟をすると聞いていたので、トラブルを避ける為にも見回っておこうと言う訳です。
 
 猟場へ着くと遠目にも枯れ葉の中に赤い土が盛り上がっており、猪が掛った事が判る! ゆっくりと罠に近付くと穴の底から黒い影が飛び出してきた、良型の猪だ。
 
 実は猪が掛っているとは予想していなかったので、携帯した武器は剣鉈と鉄製の山芋堀だけである。
 豪の者なら、猪の脳天を一撃するところだろうが、1.5mのミカヅチと名付けた山芋堀で怒り狂うイノシシと真剣勝負をする技量は私に無い(^_^) 名古屋から知人が畑に来る事になっていたので、勝負はお預けにして畑へと向かった。
 
 知人は早朝から来てくれているようで、彼専用のアシュワガンダ畑に特製のなんたら液を掛けていた。
 アシュワガンダにはアブラムシやカメムシの一種が付くのだが、自分が使う為に栽培しているのだから農薬を使いたくないと言う事で、木酢にセンダンなど薬草を加えた害虫の嫌う液を作って畑に撒いている。
 
 「ホラ、効いているだろ」と言う声に催促されて葉を掻き分けて見ると、確かに居ない。「気温が下がったからじゃないか」と思ったが、客人に不愉快な思いをさせる事もないので「確かに居ないなあ」と事実だけを声に出す(^_^)
  
 知人は草取りをしてくれ、私はツボクサの畝作りに励んだが、3時に彼は帰ったので自宅へと戻る。自作の菊池槍にスコップ・唐鍬・鍬を軽トラに積み、夕陽を隠した雲が低く垂れ込める西の山を目指して黄昏の出撃。
 
 現地で組み立てた槍を携へ腰には山刀と、戦国時代なら槍足軽のいでたちで罠に向かうと、ブウ!と声を立てて猪が飛び出して迎えてくれた
「待たせたな イザ尋常に勝負 勝負」と、山の上斜面に立って槍を構える。いくら足場が良くても絶対に下側から猪を攻撃してはいけない。猪の突撃に重力が加味されるので、ワイヤーや場合によっては足が切れて猪の直撃を喰らう恐れがあるのだ。
 
 猪はカチカチカチと牙を鳴らして威嚇し、近づくと突撃してくる。そこを狙って槍を突き立てるが効果が無い。続いて2の槍3の槍、5度目に繰り出した槍が致命傷を与へたようで、猪は大きく仰け反って死の痙攣をしたあとドタリと倒れた。
  
 すかさず、腰の剣鉈を抜き払って猪の頚動脈を搔き切り止めと放血をする。しかし、既に心臓かその近くの動脈を切って体内に出血しているようで、切口からはそれ程の血は流れない。
 
 猪は丸々と太った雌の成獣で、前回の後から欲しいと言う人も出てきたので、持ち帰ろうかとも思ったが、重くてとても一人で出せそうに無い。証拠の写真撮影と尻尾を切ったあと、斜面を引きずり降ろして窪地へ運び埋葬する。土饅頭に首を垂れ、山の神に不始末を詫びて、少し複雑な思いを胸に薄暗くなった山道を急いだ。
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