野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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生薬栽培講演会

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 昨日はイトウグリーンさんから誘われていた三重県健康福祉部ライフイノベーション課が主催する生薬栽培の入門講演会に四日市の地場産三重へ行ってきました。
 写真は開演前の物で、講演時にはほぼ満席になり関係者のみへの通知であるにも関わらず60人以上が参加する盛況ぶりです。
 
 しかし、講演そのものは入門者が対象と言う事もあってか「生薬の栽培から製造・流通」と言う大層なタイトルの割には何が言いたいのか判らない物で(^_^; 配布されたパンフと同じ物のスライドを順におって説明するだけのもので、隣の席の人はアンケートを書くのに一生懸命だし、机に伏せって寝ている女性参加者もおり、講演後の質問時間に手を上げた人も2人だけで、参加者の多い割にはいささか盛り上がりに欠けた感じでした(-_-;
 
 例えば、北海道のセンキュウのスライドで始まりましたが、地元四日市の企業が、招いた県の当該部門の指導でセンキュウの栽培に取り組んでおり、それとチラリとでも関連付けて生薬栽培の実態を語ればもっと引き締まった物になったでしょうに「内閣府 地域活性化伝道師 生薬コンサルテイング」と名乗っている割には講演地の調査もろくにしないで、全国で同じ資料を使って、同じ空虚な話をしては講演料を稼いでいるだけだと丸わかりです(^_^;
 
 「生薬は薬価基準で売価が決まっているので何百町歩の規模でないと利益が上がらない」と言う半面で「掘り取り機やネギの種蒔機など既存の専用機の利用も可能だが全体として機械化が出来てないので手作業が中心」などの話を聞いて、生薬栽培を始めようとする人が居ただろうか?
 
 今の薬草栽培ブームの実態は行政が音頭を取って地域振興の補助事業として始められるが、補助金が切れたらそれでおしまいで、コンサルと製薬会社だけが儲かると言う例が多いと思います?
 それでも、生薬栽培に関心のある人の多さと、三重県の生薬栽培促進ルートが判った事で非常に有意義な講演会でした。
  
 「批判するのは誰でもできるぞ、じゃ爺さんの考えはどうよ?」と聞かれるなら、
何度も書いていますが、一次産品の利益は加工と販売過程で生まれる物であるにも関わらず、生産者が加工と販売を自由に出来ない日本では、生薬栽培はまともな事業としては成り立たちません。
 かってはあちこちの産地で各種の生薬が栽培されていたのに、いつの間にか日本から生薬栽培が殆ど消えていったのは「国民の安全と衛生」を建前してにして農民から生薬の事由販売権を取り上げ、流通や製薬資本の為に農民を原料供給者に押しとどめた薬事法(薬基法に改正?)に原因します。
 
 そこから、生薬栽培の普及はお米で言えば「闇米→自主流通米」のように、グレーゾーンの領域での生薬活用を研究し、製薬資本や薬屋さんの権益独占の外で生薬を安く消費者に使って貰える工夫をする事ではないでしょうか?
 より具体的には「生の物は農産品で乾燥すれば薬」と言う隙間を突いて「薬膳料理」を普及して料理の材料として、農産品としての生薬を工夫していく事にあると思います。
 飲食店が生薬を料理として提供するのは薬事法で規制されませんし、その料理の持ち帰りも許されています。この判断は各都道府県の保健所に委ねられていたはずですから、各地で生産者が名物薬膳料理を作って地元で販売し、残った物を製薬会社に薬の原料として売れば生薬の小規模栽培でも利益が出る事でしょう。
 
 行政も生薬栽培を奨励するだけでなく「薬膳料理コンテスト」などを行い製薬原料以外の利用方法を広める事で、薬草栽培のすそ野を広げ、国民の健康を促進して結局は生薬安保に繋がると思うのだが、どうだろう?
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