野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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包丁改造

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 相変わらず山へは通っておりますが、山には新しい足跡やヌタを打った跡など猪の気配が無く、全く獲れる気がしません。昨日は帰りにジビエ亀山さんへ寄ったところ、入って来る情報によると県内ではどこの猟師もシシが居ないと嘆いているそうです。
 
 「アンタ正月過ぎに大きいの1匹獲ったでエエやんか、ウチかて1匹やけど去年やったら・・」と猪と鹿の捕獲マークが付けてある昨年のカレンダーを示して説明をして頂きました。例年ならこの季節だと、猟師が猪を山へ追いやっても、猪は足が短いので雪が腹に使えて動けなくなりエサを求めて里山へ戻るのに、今年は暖冬で山に雪が無く、奥山でエサが取れる為にそのまま居ついているとの事です。

 罠猟は相手が来てくれなければ獲れませんから、雪や雨の降るのを待ちましょう。と言う訳で、今日は裁断機と両頭グラインダーを持ち出し、解体用の包丁作り。
「爺さん、この前も包丁見せていたけれど、獲物が少ない下手な猟師のくせに包丁なんてそんなにいるのか?」
 ハイ、下手な猟師だからこそ、何丁も解体用の包丁が必要なのです。映画「七人の侍」で三船が演じる竹千代が野武士の襲撃を前に、持ち場に何本も刀を突き立てていましたね。これの元ネタは三好三人衆が謀反を起こした永禄の変で、二条御所の足利義輝が攻められた際、塚原卜伝に師事して剣豪将軍と知られた義輝は足利家伝来の宝刀十数本を畳みにさして、刀が切れなくなったら次々と取り換えて奮戦し、最後に力尽きて殺されたと言う伝承からとか。

 従軍歴があり、保守派の論客だった山本七平ですら「日本刀で切れるのは3人が限界」と論じているようですが、猪解体の包丁もすぐに脂が巻いて切れなくなります。
 解体現場の脇で湯を沸かしておき脂が巻いたら湯で溶かすとか、その都度砥石で砥ぐ人も居るようですが、解体が下手なので時間の掛る私は切れなくなったら包丁を替える義輝方式?を取ろうと言う訳です。内臓を出す為に腹を開いたり皮を剝く刃物と、肉を骨から外したりその肉を小分する包丁は別にしますから何本もの包丁がいるのですよね。

 上3本は食肉業界では有名な南常の8寸筋引包丁(正広別作のOEM)を裁断して改造しました。上は腹を割ったり、小さな獲物なら止めも刺せるアウトドアナイフ。真中は骨透包丁東型。3本目は骨透包丁西型のチビた風で、ベテラン猟師がアバラ骨から肉を削ぐのに使う包丁を真似てみました。逆手に使いますが、魚でも似た包丁を使いますよね、ハイ刃の部分が鰻裂き包丁と似ています。包丁を作ったからには今年は鰻を獲らなくてはいけないな(^_^)
最後の1本は広島の鍛冶屋さん小幡製作所の牛刀を皮剥包丁に改造しました。
 何れもヤフオクで入手した古い包丁ですが、プロ用だけに手を加えると良い道具に再生できます。

 さあ、これで包丁は揃ったし、既に罠は掛けてある。果報は寝て待て! しかし寝るのはちょいと待った。天気予報を見ると雨のマークは月曜日まで無いぞ、それに量も期待できそうになく、やはり山に雪は積もらず猪は山から出てこないだろう。このままだと寝たきり老人になりそうだ(^_^;
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