野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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鹿の背ロース

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 一日置いた雨上がりの朝。「鈴鹿に雨が降る日は鹿が死ぬ」の伝説を信じ(^_^)罠を慎重に見て回る。こんな日は思わぬ事故が起こりやすいので足もスパイク付の長靴だ。
 しかし、一つ空撃ちがあるだけで、どの罠にも獲物の陰はない。「伝説は途絶えたか」と思いながら最後の場所へ行くと罠の場所に動く影、背が高い、鹿だ!

 オイオイ、この場所で鹿は今年で3匹めだぞ、罠は2基掛けてあるだけなので一月ちょいで150%の捕獲率である。昨年も1昨年もここでは猪を獲っているのだが、今年は鹿ばかり、どうやら猪組は縄張りを鹿組に取られたらしい。

 鹿と猿が増えすぎて日本の自然は都会人の知らない所で変化している。里で田畑を荒らすだけでなく、今や高山域まで進出して鹿は高嶺の花を食いつくし、猿は人を恐れぬ雷鳥を獲っていると言うではないか。日本の自然を守るためには「**を守れ!」と美しい言葉でお金を集めるWWFなどの環境NGOのではなく、絶滅したオオカミに代わって猿や鹿や猪を殺す対獣テロリストが必要なのだ(^_^)

 可愛い顔をしてこちらを睨む鹿を殺すのは忍びない。しかし心を鬼にして甕槌(みかづち)を高く振りかざして近づき「天誅!」と力一杯振り下ろした。向うも命掛けなのでヒラリとかわし甕槌はボコリと土を打つ。反撃を警戒しながら場所を移し、「天国へ行け!」と必殺の一撃を振り下ろすや今度は見事に決まり鹿は転倒した。すかさず近寄って顔を踏みしめ槍の柄から外してあった菊池槍を喉元に突き刺す。グイっと抉って抜くと鮮血が噴き出し鹿は断末魔の痙攣を起こした。南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 自らの行為を悔いる一瞬だ。

 いつもはそれから窪地を探して埋葬するのだが、田中さんより背肉を取れとのお教えを実行する事にした。
 少し平らな所へ移し、鹿を伏せて倒れ無いように倒木を脇に沿える。写真のグロい事をお詫びするが、鹿の背骨に沿ってIの字に切込みを入れて皮剥を行い、骨スキ包丁に換えて背ロースを切り取った。
 埋葬に使う備中鍬を横に置いたが柄の長さは大よそ120センチ程だろうか? 4~50キロの鹿から1キロ程の肉を取出して残りを埋めるのだが、知識としては知っていたものの、実行するのは初めてである。
 
 必要とは言へ、生き物を殺したのだから利用してやるのが一番の供養であり、食用やペットの餌など利用方法はあるのだが、システムとして整備されてないのと、苦労への対価が少ないので、私は一番簡単な埋葬を選んでいた。埋葬すれば死体は他の動物のエサになり、植物の肥料となって新しい命を育んでいくのだ。輪廻転生、動物はみな何かを殺すことで今を生き、自らもやがて死ぬ事で他を生かす。 仏教徒やな(^_^)

 背肉を取った鹿は丁重に葬って自宅へと戻りましたが、ちょうど昼時です。背ロースはブランデーかワインで味付けをし塩コショウでステーキが定番ですが、一人鍋で熱燗にしました(^_^)
 鹿肉はそのまま煮込むと硬くなりますが、背ロースは硬くなりませんね、美味しくいただきました。お蔭で酒が進み午後はなーんにもできなかった。

今年はこれで鹿は8頭めだったが、食べるのは初めて。猪で冷凍庫が一杯なのでジビエ亀山さんに持ってって貰った1頭を除くとぜーんぶ埋葬したけれど、ちょいと惜しかったな(^_^; 
 内臓を出し、皮を剥いでと本格的にすると2日は取られて面倒なのでやらなかったのだが、今回の方式なら簡単だ。何せ、買うとなるとキロ4~5000円はするのだから勿体ないだろ。と言うか、業者は高すぎて売れず、猟師は安すぎて足代にもならないから売らずに埋めているとはおかしな世界だ(^_^)
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