野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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大猟

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 「鈴鹿の山に雨が降る日は鹿が死ぬ」新しき伝説に期待して(^_^; 軽トラは頂きを雲に隠した山へと向かう。
1カ所目に変わりはなかったが、前回足抜けされた場所に移ると、その隣の罠に異変が! 辺りは掘り返されてその底に蹲る灰色の影が、なおも近づくとその影が飛び出してきた。イノシシだ! しかし小さい(^_^) ま、これなら逃げはしないだろうとそのままにして次の場所へ移動する。

 移った場所も3つの罠を見回り最後の罠に近付くと辺り一面が掘り返されイノシシが暴れた跡がある。しかし肝心のイノシシの姿が見えないので慎重に近付くと、斜面の向う側から大きイノシシが飛びあがってきた! 雨の後は獲物の掛る率が高いが、イノシシ不猟の中で一日2匹とは縁起が良く、2度ある事は3度あると言うからここもそのままにして次の場所に移る。

 一番山奥の猟場には5つの罠が掛けてあるのだが、4つ目の罠で今年一番最初に鹿が掛っていた場所でまたもや異変が! 抉られた赤土の底で又もや蹲る影、近付くと大きな角を持った牡鹿が飛び出してきた!

 今まで1日2匹は数回あるのだが、3匹は初めてである。これに加えて先日残置処分を決め込んだ鹿は餌が豊かな場所だったせいか、今も元気に跳ね回っている(^_^) さてこの始末はどうするか?
 丁度正午だったので、「困った事があったらいつでも相談してくれ」と言われていたジビエ亀山さんへ寄って相談し、処置は飯を食ってからする事とした。お昼時ではあったが無遠慮に伺うと「今、罠を整備しているが午後は空いている」と快く助っ人を承諾していただいた。
 
 自宅に帰って昼食後、待ち合わせの場所で合流後、まず子イノシシの現場へ到着する。ジビエ亀山さんは罠の獲物は空気銃で仕留めるとの事であったが、イノシシは小さいうえにワイヤーが立木に絡んでそれ程動き回っていなかったので、お手を煩わす事もあるまいと山芋堀の一撃いや二撃で倒した。仕留め方法の教へを請うと、「首に柔らかい所があるのでここを刺す」と言うや否や腰の剣鉈をズブリ、たちまち切り口から鮮血が迸った。「他はジビエ亀山さんにさしあげますが、これは小さくて手頃なので私が頂きます」と、軽トラの荷台へ放り込んで、次のイノシシの場へ向かった。

 今日一番の難敵は現場につくと姿がみえなかったので、一瞬「逃げられたか?」と思ったが更に近づくと穴の底で蹲っている。動き回るイノシシ目がけて空気銃を放つと、いつも一発で仕留めてみえるそうだが、空気圧が少ないとの事で2発程撃っても猪に変化は無かった。

 それではと車に戻られて上下2連銃を持ち出し、狙いを定める。銃で罠のイノシシを仕留める時は肉を傷めない様に頭を撃つのだが、動き回るイノシシの頭を目がけて轟音が炸裂した。30年以上のベテラン猟師に腕の狂いは無く、イノシシの額から血が滴り落ちる。しかしさすが大物イノシシ、倒れない。より大きな弾丸に替えて更に3発を叩き込み5発目で流石のイノシシも目を閉じた。弾は1発幾らするのかと聞くと「6百円」との事で、ジビエ亀山さんに3000円も遣わせてしまったわけである。

 「このまま置いておけば出血多量で死ぬから鹿を仕留めてこよう」と言う事で奥の猟場へ移動する。
空気銃で鹿を撃って貰うが、やはり空気圧が弱いとの事で鹿は倒れなかった。しかし勢いは衰えたので近くに転がっていた小丸太で鹿の頭を叩くが、直径が太いので単位当たりの衝撃度が低いからか、頭を叩いても倒れない。さらに力を込めて振り下ろすと見事にかわされて地面をしたたか叩いて棒は折れた。新たに手ごろな間伐残置の棒を探して鹿の頭を目がけて振り下ろすと敵も命懸けで逃げ回り時には角を振りたてて向かってくるので空振りが続くが、猟の仕留めに3振アウトはないので構わずに、大きく振りかぶって打ち下ろすや鹿の額に「面1本!」となり(^_^) 鹿は倒れて足をピクピクさせた。すぐさま腰の剣鉈を抜き放って教えられた場所を刺すが、何度刺しても刺さらない(^_^;
堪らず見ていたジビエ亀山さんが「やわらかい所はここや」と自分の剣鉈を抜いて突き刺される。
 ジビエ亀山さんは左官が使うFRPのトロ箱を軽トラに積み、獲物はそこへ入れて荷台を血で汚さないとの事で、トロ箱を降して鹿を入れ、ヨイショと息を揃えて軽トラに積み込んだ。

 イノシシの場所に戻ると、倒したはずのイノシシが動き回っているではないか! 弾は当たっているが急所を外れているからだそうで、更に頭を目がけて轟音一発。イノシシはバタリと倒れるが、又もや起き出してきた! 敵ながらアッパレな奴、さすがに突撃してくる体力は無いようなので最後の止めは山芋堀とし、1撃そして2撃目で倒れた。ジビエ亀山さんが指さす所を槍の柄から外した菊池槍でズブリと突き立てる。

 最後に、先日掛けた4匹目の鹿へと赴くが、下の方は草や笹が生い茂っていた場所なのに、かなり綺麗になっている。鹿は罠に掛ると水を飲めない為に3日ぐらいで死ぬ場合が多いのだが、エサが沢山ある場所だったのでそれを食べ、さらに昨日の雨で水も補給して元気なのだろう。
 ジビエ亀山さんは鹿を見るなり「これは肉より角に価値がある」と言われた。私もその立派な角が欲しくて手を拱いていたのだが、無理に仕留めて角を折るよりはもう暫くこのままにしておいて鹿が弱るのを待つ方が良いとの事となり、残置処分続行(^_^)

 そこでジビエ亀山さんと分かれて私は更に奥へと向かい、子イノシシの内臓を摘出して清流へと沈め、解体は明日として家へ戻った。
今回はジビエ亀山さんから多くの事を教えて頂いた。そして3匹の仕留めが僅か1時間半で終わったのに驚いた。 一人だと仕留めその物もさる事ながら、獲物を山から出したり、車に積んだりするの非常に手間が掛り、一日に1匹を処置するのがせいぜいなのだ。

 ジビエ亀山さんは獲れすぎると処置に困るので、罠はコントロールしていると言われたが、こちらも罠の数を減らして見回りの間隔も開けようかと思う。畑の方がすっかりお留守になっている(^_^;
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