野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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有り難き山の幸

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明日で今期の猟も終了なので山に掛けた罠を外しに行く。
全く弾かなかった奴、空撃ちはしたが惜しくも逃がした奴。それぞれの罠にご苦労さんの思いを込めて回収していくと、次の猟場の入り口に軽トラでは無さそうな新しい足跡があり、何と無く不吉な思いが頭をよぎる
 罠に行くと、空撃ちをしているが、回りには獣の足跡が無い。次の罠に行くとやはりここでも足跡は無いが空撃ちをしている。そんな偶然はまず無いので、誰かが故意にやったなと思い、次やその次の罠を回ると当然のごとく空撃ちをしていた。
 
 私はピンクの蛍光テープで吹流しを作り、罠の近くに危険防止の為に木や竹の竿につけてこれを刺し立て、そこに罠があることを第三者に知らしめると共に、もし獲物が掛かったらその吹流しは倒されるので、迂闊には近づかないようにしている。
 その吹流しを目印に、軒並み掛けてある罠を空撃ちをさせていたのだ。まあ、だいたい犯人の予想は付く。先日、罠に掛かった鹿を撃った阿野田の某が、仲間と鹿の回収にきて、語らっている内に気が大きくなって片端から罠を空撃ちさせたのだろう?
 鹿を撃った場所に行くと、案の定、鹿は無かったが、周りにあった罠は悉く空撃ちさせていた。ナサケネー! そいつらにはプライドの一片も無いようだ。住所氏名に電話番号まで書いてあるのだから、文句があれば堂々と自宅に来れば良いものを。空撃ちをさせて罠猟の妨害をするなら、せめてその罠で捉えた鹿の引き取りは拒否するぐらいの矜持は見せて欲しかった。
 
 こんなレベルの人間を相手にする気は無いが、地元で畑を耕し、獣害に悩んだ末に狩猟免許を取って合法的に猟をしているのに、その罠猟を妨害するのは許せない。他地区でも同じ事が行われていると聞くが、何らかの対処はしなければいけないだろう。
 何度も書くが、大日本猟友会には下劣な人が多過ぎるのだ。山村住民の苦しみより、自分たちのゲームとしての猟を優先している。行政は大日本猟友会の狩猟における独占的地位を排し、真に獣害防止に取り組む人や組織を育成すべきだろう。
 
 タイヤの跡からおそらく普通車と思われ、4WDにしろ道幅が狭くて傷つく恐れがある奥へは入らなかったようで、先日、撃たれなかった鹿の場所の近くの罠はカスながら無事だった。更に奥には4個の罠があり一つ、二つと外していると何やら動く気配がする、その方を見ると夕闇迫る木立の中に猪の影! オーラス、ツモの当たりだ(^_^;
 
 更に近づくと1歳か2歳で小振りの猪がそれでもカチカチと牙を鳴らして威嚇する。今日は回収だったので獲り込みの用意をしてこなかったが、それでも槍と剣鉈とカメラは持ってきたから先ず証拠写真(^_^) 薄暗くなってきているのでピンボケ気味。
 次いで三角槍の「雨引」を組み立てて最後の殺生。小さくても猪だ、槍を向けるとこちらに向かって突進して来る。それに向かってエイッと繰り出し、首を刺すが、それに怯む相手では無い。ワイヤーが前足に掛かっているものの、手負いの猪は全力で突っ込んで来るから、その力で足が切れると牙をむき出しで体当たりを食らうから油断は出来無い。2の槍、ぐいっと回して引き抜くが、勢いは変わらない。ヤァッと体重を掛けて3の槍を突き出すが上に外してつんのめり、敵はワイヤで止まるが、アブナイアブナイ(^_^; 更にと槍を突き出すと猪の左首に深々と突き刺さり、猪はあさっての方向に突進してバタリと倒れた。槍先が心臓をつら抜いたのだろう。
 
 木枯の名と共に霊験も継ぐのか、最後の猟にも獲物を得た狩猟刀を新聞紙の鞘から抜き、首へと留めをさす。慣れた行為となったが、それだけに罪も深くなった事だろう。陽を既に背中へと隠し、影となった山に向かって殺生の許しと獲物を得た感謝を祈る。もうしばらく来る事も無いだろう、故郷の山道を獲物と共に帰路を急いだ。
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