野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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鹿2匹

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 猟期もいよいよ今週末の15日で終わりだが、罠の見まわりに行く。
温かな陽を受けた里山は枯木立の中にも春の気配が漂う

 罠に獲物の姿は無いが、山歩きを楽しんでいると、居た!鹿が罠に掛かっているぞ
鹿なら逃げる心配は無いので更に上の罠に回ると、何とそこにも同じく大きな牝鹿が居るではないか! 2つの罠の間隔は100mも無いので、群れで行動中に2匹が罠に捉えられてしまったのだろう。
 仕留めの槍は持っているが、2匹となると処理が大変だ。ともかく1度帰って誰か鹿を欲しい人を捜すことにした。

あちこちに連絡して、3時前だっただろうかか? 携帯に知らない番号から電話があった。さっそく希望者が現れたかな?と思って取ると、猟師の人からで、猟犬が罠にかかったとお叱りの電話。適法に猟をしているのですが、トラブルは起こしたくないので謝ると「鹿が掛かっとったから撃っといた」とのお言葉。 自分は不猟だったので腹立ち紛れに一発見舞ったのでしょう?
 「ここらは俺らの猟場や、**(小中高の同級生で市の猟友会副会長)に電話したら掛けるなと言うといてあるゆうとったで」 もちろん副会長と話をした時にはそんな事を聞いてないが立場上そう答えたのだろう(^_^)
 
 鉄砲猟師と罠猟師はどこでも仲が悪い。しかし獣害が酷くなった現状を見るに、大日本猟友会が主導するハンター中心の狩猟体制が失敗なのは明らかであろう。彼らの既得権益を守り政治活動のみに力を入れる路線は、山里住民への被害の押し付けであり、高い会費を取って幹部達はヌクヌクと生活し、あまつさえ国会に議員を送り込んではその立場を更に強化しようとしている。山村住民の生活より治安維持を優先して銃規制を強化した公安警察と、既得権益に胡坐をかく大日本猟友会幹部が、日本の山村生活を獣害で破壊した真犯人である(^_^;

 誇り高き猟師は、自分が掛けた罠の獲物と言えども、他人が仕留めた物を自分の物にする事を清としない^_^; 「その鹿は貰ろてくれ」と電話をして猟場へと急ぐ。
現場では首を撃たれた鹿が横たわっていた。親切心で仕留めるのなら、電話をしているのだからその後で撃つはずだ。動物でも魚でも大物を仕留めたら頚動脈をナイフで切って放血しないと、身体に血が残って食用にならないから、頚動脈辺りを撃ってはいるがやはり見せしめで撃ったのだろう。「犬の餌にするから、そこへ置いといてくれ」との要望だったので罠を外し、鹿の骸に手を合わせて冥福を祈り、山に向かって山の神に殺生を詫びた。
 
 タイヤの跡を見ると猟師はそこで車を返したようで、その上にある罠の鹿には気づいて居なかったようだ。猟犬も撃った鹿で精一杯だったのだろうか、牝鹿は未だワイヤーで足を括られたままそこに立っている。
 ワイヤーが木に絡まり時間も経って弱っているのか、鹿の動きが悪いし牝でもあるので、槍は使わずに剣鉈で直接仕留める事にする。未だ拵もせずに紐を柄に巻いただけの残欠改造狩猟刀「木枯」を、新聞紙を巻いてテープで止めただけの鞘からスラリと抜く。左手で耳を握って首筋に剣鉈を突き立てるや、「ヒーン」と鹿の悲鳴と共に小烏造りの剣鉈は首の反対側まで突き抜け、噴出す血は辺りを赤く染めた。
 始めて実猟に使ったが元日本刀の威力は強い、一刺しで頚動脈を切った事が判ったので、血を拭って剣鉈を鞘に収める。残酷だが生きたまま頚動脈を切ると、心臓がポンプになって放血が早いのだ。言い知れぬ不快感が身を襲うが、苦しむ鹿に手を合わせて許しを乞い、再度山の神に詫びた。
  
 その前に鹿を貰ってくれると言う知人が居たので、明日現場を案内する手配だったが、予定を早め内臓を取り出してその知人近くの安楽川支流に鹿を沈めて帰宅。
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