野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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マタタビ

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昨日は、3時過ぎより急に思い立ってマタタビの実を採りに行く。
マタタビの実はドングリ型とカボチャ型があり、薬用としてはカボチャ型を用いる。これは花の時にマタタビミタマバエという虫が寄生して出来た虫瘤だ。
こいつを湯に通して虫を殺し、乾燥させた物を木天蓼(もくてんりょう)と呼び、冷え症、利尿、強心、神経痛、リューマチ等に効果があるとされ、これを漬けたマタタビ酒は滋養強壮に飲用されている。

 このマタタビの虫こぶは9月になると落ちてしまうので、今のうちにと山へ向かったわけである。マタタビは湿った場所を好み、谷筋に多いので川沿に車を走らせると、川には2~3人の釣り人が鮎を泳がせている。
 目的地に着くが、狙いの木は裏年なのか殆ど実を付けておらず、当地では貴重なサルナシも蔓を切られて殆ど実が無い。日も暮れつつあったので山には入らずに林道沿いのマタタビを何本か当たって、僅かに集めたの写真の左だ。

 マタタビ酒を作るには焼酎1升当たり、乾燥マタタビは300g程が必要だからとても足らない。マタタビは初夏に半化粧と呼ばれる葉の白化現象があって見つけやすいので、日頃山に入って蔓の在り処を確認しておかねばならない事を痛感した。幸い、当地の山に入ればあちこちにあり、木天蓼は漢方薬局で購入するとキロ1万円はして、それなりに貴重な物だが採る人が少ないので助かる(^_^;

帰りに道端で釣り人が帰り支度をしていたので、車を止めて話を聞くと本日の漁獲は7匹だったそう。今年は水が少なかったので鮎の成育も悪いだろう。
 そう言えば、漁協に頼まれ作った友釣専用区の看板があるはずだと見回すと、あった、写真右上がそれ。もう10年以上も前になるが、シルク印刷業を営んでいた折に頼まれた物で12本作った筈だ。工事は組合員が行い、看板の値段は1本15000円ぐらいだったと思うが安い(^_^; その前に同じような漁業区全体に立てる看板を50本程作ったのだが、数があったので14000円にしたのが基準となってしまった(^_^;

近くに町役場から頼まれた看板もあるはずだと、行ってみると十年余の風雨に曝さながらも頑張って立っていた。大きさは高さ1.8m横1.2mぐらいだと思うが、懐かしのご対面である。値段は施工込みで4~5万だったと思う?
 関町役場はそれまで看板類は四日市の業者に依頼していたそうだが、道の駅にうちが出入りしたのをきっかけに、相見積もりをとったら全然安かったので、それ以来仕事が回って来るようになった。
 本業は印刷屋だから看板業界を知らず、材料費+工賃に管理費(利益)10%を乗せて積算していたのだが、相場から見ると安請負だったようだ(^_^;

 シルク印刷は特定企業に依存していたので客先の移転や倒産でまもなく苦境に陥り、慌てて営業に走ったものの、スポット仕事では焼石に水で、バタバタと倒産する同業を見てサラリーマンに戻って急場を凌ぐ事とした。すでにパートさんやアルバイトも辞めてもらい、妻も外でパートとして働き、ガラガラになった工場で一人機械を動かしていたが、地方でシルク印刷業が生き残れる見込みは無かった。企業の海外生産移転とパソコンの普及はシルク印刷業に引導を渡したのである。

 川風や紫外線に曝されて朽ちてはいるが、今も立ち続ける看板を眺めては一時を思い出に耽った。
マタタビは疲れた旅人が、この実を食べたところ、再び旅を続けることが出来るようになったから「復旅」と呼ばれたという。僅かだが採れたマタタビを焼酎に漬け、これを飲んでまた人生の旅を続けよう。
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