野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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次期の準備

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 ヤフオクで落札したクレーンスケールが届きました。
軽いチェーンブロックは無いかとヤフオクを見ていたら、これがあったので「獲った鹿や猪の目方を量れるジャン」と5000円までなら出せられると入札したまま忘れていたら3100円で落札できました。送料を含めると4000円程です。
 新品だとその10倍はしますが、もう日本では製造中止の在庫限りでみんなデジタルになっていて値段も20万円前後する。
160キロまで量れますが、鈴鹿市の三宅町近辺ではそれでも針が振り切れる程の大きなイノブタがいるそうですから一度獲って量ってみたい(^_^)

 午後から自宅の罠を点検し、補充や補修の材料を集計して猟具屋さんに注文をしました。夕方には猟友会の班長さんへ来期の狩猟申請書類と諸費用を持っていきましたが、狩猟は何かとお金が必要なので困ります。
 特に大日本猟友会の会費が会員として受けるサービスに対して高すぎますね、私の罠猟だと県会費が4000円で中央が2300円です。それに政治資金が200円。県や中央ってなんであんなにお金が必要なのだろう? 県レベルで立派な事務所を構えて常勤職員を複数人置くほどの仕事があるのか? 一般会員にとっては理解出来ない所にお金が消えていく感じを受けます。

 会員は昔に比べれば激減しているはずだから、会員数に応じた規模に縮小し、会費を安くすべきだと思うのですがね。一般会員にとっては余りメリットが無いのに会費だけが高いと大日本猟友会の会員でないハンターが増えていく事でしょう?
 亀山支部では会費が余るので今年から支部会費は1000円値下がり3000円になりました。これが本当の姿ですね(^_^)
 インターネットが普及したので中央や県組織は不要になっています。現在だって県や市それに県警と狩猟家個人の連絡で実務は行われているわけですから。猟友会の役目はかろうじてハンター間で横の繋がりを保つぐらいだと思います?

 狩猟に使うお金は狩猟で稼がなければなりませんが、班長さんよりJR西日本からの関西線沿線の獣害駆除についても聞いてきました。やはり罠猟で亀山地区で500頭、柘植地区で100頭だったかを捕まえる計画だそうで、詳しくは9月6日に両地区に提出済のメンバーが集まって説明を受けるとの事でした。

 昨日、ジビエ亀山さんとも話したのですが、線路からどのぐらいの猟域幅があるかですね。地図を見ると片側2キロでも旧伊賀町や旧関町は殆ど入りますから、恐らくその旧町域全体を対象地区にする事でしょう?
 縄張り問題は上の方で話を付けて貰うとして、メンバーを25人と仮定すると一人当たり20頭、いけそうですね(^_^) 1頭8000円だそうですが、やはりこれも1割のピンハネがあるだろうから手取りは7200円。3月15日までとして半年走り回って144000円、やっすい報酬だねえ。猟場が遠くなるから時間もガソリンも食うから実入りは更に細る。
 
 漁師はニシン御殿など大漁で儲けた話は全国にあるけれど、猟師の金持ちは聞かないものなあ。大型獣はテリトリーを持ち、再生産には3~4年は掛かるから、獲れば獲る程に次の得物は級数的に難しくなり、最終的には0に近づくから猟師の金持ちは現れない。因果な稼業だ(^_^)
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雨中の血戦 再び?

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 昨日、罠の見回りをしていると、先週猪が掛かっていた場所から30m程離して掛け替えた罠に猪が掛かっていた。

 有害獣駆除だから殺して埋めれば8000円は出るのだが(猟友会が1割取るので手取りは7200円)猟師としては獲物の命を貰う以上は食べられてこそ供養だと思っている。 
 と言っても我が家の女房殿は家に持ち込むのを嫌い、肉は別にしてある冷凍庫に詰まっているのだが、偶に自分で酒の肴に肉を焼くぐらいなので殆ど減らない。

 今の季節の猪は脂が無いと言って人気が薄い。先週は従弟に「タレに漬けて焼肉にすると美味いから」と貰ってもらったのだが「盆に来た子供や孫と食ったら、美味かった」との返事を貰っている。

 牛も豚も1年中食べているのだから、猪だって料理次第では一年中美味しく食べられるはず。それでも1匹を丸々貰ってくれる人でないといけないから相手は限られてくるのだ。
 アウトドアのシーズンだが、鹿や猪を自分たちで捌いてバーベキューをすると言う、豪の者のグループはいないだろうか(^_^)

 やはりあの人だろうとジビエ亀山さんに電話をすると引き取って貰えるとの事。時間も少し遅かったので仕留めは今日という事になり、生憎の小雨模様の天気となったが、それを気にする2人でもないからいつもの様に寺の下で待ち合わせて現場へ。

 車を降りると山は霧雨の中にあるが、こんな日は雨具を付けていても内側から濡れるために、お互いに長袖のシャツで濡れるに任せる。軽トラの入れる道が作られないまま一帯が耕作放棄をされたのであろう、草の生い茂る狭い道跡を登った。
 現場に着くと、いつもの突撃歓迎が無い。腰程の笹が茂っているのでいきなり罠のある獣道へ入っていくのは危険なので、3つ4つ足元の小石を握って笹薮へ投げるが何の反応も無い。「ゴメン、逃げられてしもた」と詫びるが、それでも未練たらしく「隠れとるかもしれんで、気い付けや」の注意を背中に聞いて笹薮に入り、おっかなびっくり槍で笹を叩いていると、1段上の尾根道にいるジビエ亀山さんから「左2m先、白いもの!」との声が飛ぶ。

 白い物なんて捨てられてある古い肥料の袋ぐらいだろうと思いながらも、慎重に近寄ると左は傾斜になっており、ワイヤーを一杯引いた猪が仰向けに転がっているではないか「残念、死んでやがるのか」と思ったが、こちらの気配を感じたか体が動いたので「生きている!」とホッとする(^_^)よく見ると傾斜地で頭を谷側にして仰向けになり、立木とワイヤーで動けなくなっているのだ。この状態では雨が降っていなければ体温が上がって死んでいた事だろう。

 腹を上にした猪なんぞ突いた事が無いので、傍に来たジビエ亀山さんに「何処を突こう」と聞くと「どこでもええやろ」との返事なので、胸元を狙って槍を繰り出す。心臓一突きとはいかなかったが、空に向けた足を小さく震わしたので、太い動脈を切ったことは確かであり「心臓を動かしておいた方が放血にはええやろ」とそのまま後始末にかかると、やがて大きく体を痙攣させて事切れた。

 現場一体は山から下に広がる田圃への襲撃路(^_^)になっており、元々は田圃だから畔だった所は鹿や猪が通る事で掘られ、あちこちで赤い地肌を見せている。
 稲が実ってくると鹿や猪はその周りを跳梁するだろと、今月は一帯の田圃を狙うには獣道の十字路になっているこの小さな谷に絞っており、猪2、鹿1の成果を得ている。
 
 今年は少し刈入れが遅れる気配なので、あと2週間が駆除の勝負所だろう。多少は故郷の田を守る役にはたっているはずだが、それを知る人は少ない。独り影となって獲物を倒す、括り罠猟師の宿命かもしれない。

槍と剣鉈を研ぐ

 今日はお盆だからと言う訳ではありませんが、何となく気が乗らなかったので、臨時休業(^_^)山にも畑に行かず、外出はヤフオクで落札した支払いのため近くの特定郵便局へ行っただけです。
 本を読んだりネットを見たりでゴロゴロしていましたが、夕方になって前回猪を仕留め、布で拭っただけの槍と剣鉈を研ぐ事にした。
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 1枚目の写真がこれで一番上が槍の柄です。長さ3mの組立ラック用パイプで中に竹竿を補強に入れてあり、穂先を付けるためにアルミパイプを雇いにしています。
 その下が槍で刃長27センチ厚み9ミリ、幅25ミリの鵜の首作りにしてあり、菊池槍直しの短刀風に作ってあります。もちろんこんな物騒な物を鍛冶屋さんは打ってくれませんから、S50C機械用鋼材を購入して自分で削り出し、大阪の八田工業へ焼入れ依頼。2枚目の写真がその製造過程です。
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 これを使うまでは何本もの刃物を猪の仕留めで曲げられましたが、流石に実戦で使われた槍に似せて作っただけに、寒い季節に頭や骨を突いて刃先が何度か欠けましたが大物を相手にしても曲げられる事はありません。鍔は秋田の米田刃物鍛冶さんの物を少し加工して使用。
 
 棒に刃物を固定した槍は凶器とされるので、仕留め現場でアルミのパイプにこれを差し込みパイプと柄に開けた穴を合わせて細長いナットや針金を通して固定します。
 
 一番下が仕留めの剣鉈で、槍は猪の動きを止める為に使い、相手が倒れると頭を踏み付けてこの剣鉈で胸を刺して息の根を止めます。放血や内臓を出す時にも使いまし、鉈として木や竹を切る事もあります。レッドオルカの実用甲伏7寸で、他にも9寸5分と7寸の剣鉈を持っていますが、殆どこれを使います。
 
 いくら相手がワイヤーで括られているとは言え、怒り猛る猪にこれらの道具で立ち向かうのは正直怖いです(^_^)しかし、その恐怖と緊張が充実感でもあるのですよね。
  
 それでもやはり危険は出来るだけ取り除きたいので、大きな猪は2点3点と保定してから仕留めたいのが本音。3枚目の写真など、ワイヤーを引きながらも動き回る猪の足や首を何とか括れないと色々試してみるのですが、上手くいきません。もう使わないからと登山用ザイルで投げ縄を作り、足に掛けましたが猪は簡単に噛み切りました(^_^)
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 保定する良い方法をご存じ方はお教え下さい。
*CommentList

今日も獲物無し

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 山も立秋をすぎたせいか木立を吹き抜ける風にもどこかに涼しさを感じます。
 シワシワと騒々しく泣いていた蝉も、気が付くとカナカナと哀調を帯びたヒグラシの声が山を包み、樹林を抜けて道に出ると陽は既に傾いて、山の端を影で際立たせている。
 獲物を得ないまま家に帰る猟師は虚しい(^_^)
 
 うーん、獲れません。お盆休みの世間に背き、今日も罠を見回りますが、月も半ばと言うのに未だ猪が1匹だけ、8月は少ないだろうとの悪い予想が当たって、ちょいと焦り気味。
 そんな気分を反映してか、空弾きだけで今日も罠に獲物の影はありません。

 微妙な季節の変化で、獣たちの行動範囲が変わったのかもしれない。それを確かめようと山野をやたら歩きまわっていますが、期待できる獣道を見つける事ができません。

 農道脇に猪の跡はいくつもあり、農家の方もその近くに罠を掛けろと言われますが、平場への出口に罠を掛けても滅多に掛かりません。次にそこを通るのはいつか判らないし、もう通らないかもしれないのです。
 括り罠は目に付きやすい出口ではなく、テリトリーの順回路に掛けるのですが、その順回路も結構変わりますし、一度獲物が掛かるとそこは荒れるのでもう通らなくなり、何匹もその辺りで捕まえるとその近辺に獲物は近づかなくなります。

 環境省が尾瀬で行った鹿の駆除では括り罠の場合、獲れる罠は設置してほぼ8日までに獲れ、20日を過ぎて獲れるものもあるが、獲れる罠の殆どは4,5日で掛かったそうです。
 そして設置する罠の絶対数より管理が大切で、こまめに見回って掛からない罠の掛け替えをするのが効果を生むそうな。

 当たり前の話ですが、獲物が現在使っている獣道に罠を掛けるのがコツであり、その為には掛けた罠を見回るだけでなく、猟場全体を歩いて獣道の変化を見る必要があります。

 そんな訳で3基の罠の見回りなのに、毎日の様に罠を掛け替へてはあちこちと山を見回るので疲れます。獲物が無いと余計に疲れる(^_^)

鉄路を守れ

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 鉄路を守れ!
山野に潜み鉄道襲撃を繰り返す敵を駆逐殲滅せよ!

 南満州鉄道を襲う匪賊討伐に向かう関東軍の話ではありません。JR西日本から猟友会に鹿の駆除の依頼があったようです。

 幸い未だ人身事故は起こっていませんが、増えすぎた鹿や猪が線路内に侵入し列車と衝突して列車を破損させたり、事故による遅延など様々な問題が発生しているので線路近くで活動する鹿や猪を退治してしまおうとの話の様です。

 詳しくは9月初めにJRからの説明会があるそうで、駆除に付き一頭当たり8000円の報奨金がつくとか?
 
 亀山市猟友会は旧亀山市域と旧関町域は形として一体になっていますが、実質的には別々になっており、有害鳥獣駆除の報奨金計算も個別にしていると聞きます。当然に縄張りも別で、旧亀山の猟師は旧関町グループの一員としてしか旧関町区域で猟をする事はありませんでした。
 しかし、今回の問題では旧関町グループだけでは対応できないので亀山猟友会が一体となって当たるという話らしい?

 そこで昼から関西線が通る加太地区の山をちょいと覗いてきました。線路は加太川沿いに走っている部分が多く、急峻な地形で猟には難しい感じです。
 帰りに知人の猟師の猟仲間が住んでいる所を通ると、道にその猟師らしき人がいたので少し話を聞いてみました。
 初対面で、私より数歳年上らしき方でしたが、古い猟師タイプで縄張り意識が強く、よそ者が入ることを極端に嫌い、犬の足を傷つける括り罠などもっての他のようで、言いたい事を言うと去っていきました。

 人家はもちろん、道路や車両に向けて銃を発射する事は禁じられていますが、関西線の加太地区は国道25号線と並走している部分が多く、周りには集落も沢山あって沿線での銃猟は難しいものがあると思います。
 やはり罠猟、特に急峻地を走る沿線は括り罠猟が一番有効なのですが、ここで猟を続けていた猟師がこれを嫌うのが難しいところです。
 
 自分の縄張だと言い張るならそこを治める義務があり、シマも仕切れずに堅気の衆(^_^)に迷惑を掛けている様では縄張りを主張できないと言う、渡世の掟(^_^)も理解出来ないのが困りもの。

 共通の知人の名を出したのに、こちらが猟師だと名乗ると「賞金稼ぎか?」とバカにした言い方をしたので「フン」と鼻で笑って睨み返しましたが、通りがかりで出会ったので単に状況を聞こうと思っただけなのに「××の仲間か?」とかって亀山地区を仕切っていた猟師の名を挙げ、知人ではあるが仲間でも無いので答えずにいると、向こうとしては何か誤解をしているようで「話は通した」と言う形にしたくないらしく、言いたい事だけを言って去った様です?
 
 飼っている猟犬を顎で指して「犬を括ったらみんなが許さんやろ」と脅しますが「みんなが」と言う部分に個としての性格を感じました。巻狩りをしている猟師は鉄砲を持ってグループでいると強気なのですが一人になるとそれ程でもない人が多いのです。

 古い猟師の人は、鹿や猪が増えた事で引き起こしている新たな社会的問題に対して、自分たちにもその責任の一端がある事を自覚せず、猟師としての既得権益だけを主張し、対応能力が無いだけでなく問題解決の阻害要因ともなっています。

 行政側でも猟友会が社会的にはマイナス要素が強くなっていると感じているはずですが?末端である市長村役場の狩猟窓口担当者は任期の2,3年が無事に済めば良いと、従来からのやり方を繰り返すばかりです。

 今回は営利民間企業となったJRからの要請なので、「従来に無い画期的なもの」を期待したいものですね。

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