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野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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花と爺さん

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道路から見える22株の芍薬の花を切らずに咲かせていますが、明日辺りが盛りではないかと思います。
 FBFにして頂いている金沢の坂井さんが、薬用梵天種を切り花としてお売りになるとの事なので、来年は私も「芍薬狩」を計画してみたいな。
  
 近所の方より、切り捨てるのなら欲しいと言はれて差し上げてはいますが、果たしてお金を出してまで買ってくれるか?
 畑は駅と旧街道の間にあり、駅には観光協会の事務所もある事なので花を飾らせて頂き、旅行者にアピール出来るのではないだろうか?
 
 とても良い場所をお借りしているので、関宿観光の一つにしてお返しが出来ない物かと考えているのだが、なかなか難しい。
 多気町が江戸中期の頃に医学・本草学者として活躍した野呂元丈を称えて中山薬種薬樹公園を作っているが、いつ行っても賑わっているとは言えない。やはり薬草や薬木は地味過ぎるのだろう。
 
 そこで、薬草の中には美しい花を付けるのも多いから、花で引き付けようと考えて、芍薬もその一つだが、視覚で人を感動させるにはボリュームを要するけれど、貧乏な私に規模を求めてもそれは無理な相談(^_^)
 
 一面の花畑が無理なら、季節毎に花が目立つ薬草を集中栽培しワンポイントにしようとしているけれども成功しているとは言えない。
 花を咲かせて道行く人に眺めて貰うだけで収益構造が無く、どうしても管理が疎かになってせっかくの花が小汚らしくなり人を感動させる所まで行かない。
 坂井さんの切り花を売る方法は、お金と人を寄せる方法としてアイデアを頂戴しようと思う。
 
 薬草栽培は10年ちょっと前に地元農協の子会社で役員をさせて頂いていた折、親の農協から新規事業を求められて色々と提案したうちの一つであり、採用されなかったけれども、将来有望だと個人的に続けてきたものである。
 
 当地に適した薬草を探し出して、その栽培を普及させようと始めた物だが、10数年たっても未だに見つけられないでいる(^_^) 日本では薬事法により薬と指定された生産物を農家は自由に売れず、製薬会社の奴隷になる様に定められているので、その抜け道を探しているから簡単ではないのだ。
 
 農産品は供給不足にならない限り、利益は加工と販売から産まれる。昔から富農は醸造や織屋に進出した様に、別に6次産業化等と騒がれる前から判っていた事だ。
 薬草栽培はその利益の源泉から締め出されているので、補助金に頼らずに自立した薬草栽培をするには、薬に指定されていない機能性植物を見つけて、栽培し、そして加工・販売しなければならない。
 
 私が一番最初に目を付けたのが羅漢果だった。桂林近郊でしか栽培出来ないとの謳い文句であったが「適した環境なら日本でも育つはず」と始めたのだが、どうしても花を咲かせる事が出来なかった。
 多分緯度の関係から日照時間と温度の組み合わせが不適からと思うが? 経済性から露地栽培に拘るので栽培を諦めた。
 
 ただ、ラカンカの葉を、三重県工業研究所の医薬品・食品課が行った「地域天然資源の有効成分データベース」の一環として分析を行った貰った所、抗酸化機能、血圧上昇抑制機能、細胞毒性(ヒト白血病細胞であるHL-60細胞に対しての細胞毒性)において、突出してはいないが、何れにも高い数値を出しており、ラカンカの実は成らなくても葉を健康茶にするのは悪くない。
 
 同時にアダプトゲンとしてアシュワガンダの栽培を行い、当時は根茎利用だけであったが、植物の機能成分は濃淡の差は有っても全草的に存在するから、葉をお茶にすれば良いと、日本初の(^_^)アシュワガンダ茶を始めたものの、アシュワガンダは間もなく薬指定を受けてこれも頓挫してしまった。
 
 エゾウコギやマカ、アメリカイカリソウ、マラルルートなど、北方系の薬草も挑戦してみたが、寒冷地の植物を鈴鹿山麓で栽培するのは無理だと判った。そんな訳で南方系の機能性植物を中心に栽培を試みている。
 
 2枚目の写真はそんな動きの中で発見?したタイ生姜の発芽風景。
 昨年の春にタイへ行った知人に、ガチャイダム、ガチャイ、プライ、カーの4種類の生姜を購入してきて貰い、栽培を行った。ガチャイダム(黒生姜・黒ウコン)はそれまで2度失敗していたが、やはり3度目も失敗し、越年まで成功したのはプライ(ポンツク生姜)だけだった。
 
 これはタイでは食用とはされず、痛みや炎症を鎮め、免疫を強化し抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用を持つ事から癒しのハーブとされ、和名のポンツクもタイ語で「癒し」の意味をもつ「ポントゥック」から来たのではないかと言われている。
 
 黒ウコンの場合は例年、7月に入らないと発芽して来ませんでしたし、このポンツク生姜の場合も同じように7月にならないと発芽しませんでした。
 しかし、今年は薩摩芋の踏込温床苗床に入れておいたら5月段階でこの様に芽が出ています。
 この種類だけか、それとも他のタイ生姜も同じかは残念ながら判りませんが、黒ウコンも同じように踏込温床で5月に発芽するなら、本州における栽培も可能性がある。
 
 農文協の「新特産シリーズ ウコン」を読むと、青森県でのウコン栽培事例が載っており、この例に学んで三重県でのタイ生姜栽培に力を入れてみるか。先ずはポンツク生姜からだが、作った後にどうするかが一番の問題だろう。
 
 根が百姓だけに、栽培する事には注力するが、成果物の活用には気が入らず、せっかく幾つかの南方系機能性植物の量産化に目途を付けてもそれで終わっている。これが自分の限界だから、今年は外へ協力を求めたいものだ。
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芍薬の花切

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 今年も芍薬の花が咲いてきた。可哀想だが泣いて馬謖ならぬ芍薬の花を切り落としている。
 芍薬は根を薬用にするのだが、その有効成分であるペオニフロリンが2%以上なければならないと日本薬局方で定められており、その為には栄養分が花に行かないように摘蕾・摘花をしなければならない。
  
 山梨県森林総合研究所の試験では富山県で適切に栽培されたシャクヤクを研究所内の試験畑へ移植して2年間放置栽培をしたところ、全てが1.5%以上の含有があったものの2%の基準を超える株は半分しか無かったとの事であった。
 摘蕾栽培をしてもその後2年間花を咲かせると売り物にならないと言う訳である。
 
 鈴鹿市で芍薬を栽培してみえる伊藤グリーンさんは支援を受けている関係からか、花を咲かせて公開してみえる(恐らく今月の17・18日だと思う?場所は東名阪鈴鹿インター出入口東 畑脇の道路からだと何時でも見学可)
 伊藤さんに聞くと出荷前に鈴鹿医療科学大で検査をしているが、種を作る前に花を切り落としているので基準は達成しているそうだ。
 
 それならうちも花を咲かせて関宿観光の一助にならないものかと考えたが、250株程しかなく規模が小さいので、先ずは数を増やす事だと株の成長を阻害する花は切り落としている。
 ただ、うちのは85%程が白い大和芍薬の梵天種であり、御覧の様に見栄えがしない。それでも写真とは別の畝には西洋芍薬で薬用基準を満たす2枚目の「春の粧」や濃いピンクの「華燭の典」他など適度に混じっているのでそれなりに見れる。
 白い和芍が主であっても洋芍を適度に配置する事で、観光と薬用栽培の両立は可能だろう。
 取敢えず道路から見える所の20株程は花を咲かせて種を着ける前に切り落とそうと考えている。
 
 問題は「華燭の典」が未だ咲いていない様に和芍と洋芍の花期に若干ズレがある事だ。発芽を見れば良く判り、「梵天」が真っ先に芽出しをしてくるけれども、これは「梵天」が寒冷地を好む事であり、温暖化で生産地が吉野や奈良から富山、そして北海道へ移っていく原因でもある。
 
 芍薬が終っても次は地黄やニッコウキスゲなど自分の出番を待っており、街道筋からちょいと外れて薬草を見てみたいと言う人もいるのではないかと思う? その前に人様にみて貰える様、畑の整備を急がなくてはならないな(^_^)

10連休も終わる

 10連休も終わりましたね。農耕民の血が流れて勤勉な日本人にとって、休みと言うのは偶にあるから良い物であり、お勤めの方は早く休みが終わらないかと、今日の来る日を待ち望んで見えた方も少なくない事でしょう(^_^)
 
 私の方は相も変わらず農と狩猟の日々でしたが、お陰様で猪や鹿が良く獲れました。。
 猪は雑食ですが、どこだったかの県の研究発表によると根茎が最も多いそうで、その中でも筍を好んで食べるのは猟師や竹林の持主なら良くご存知ですね。
 
 ただ、猪が竹林に来るのは判っていても求餌行動に法則性が無く、広い竹林の中で直径12センチの罠に足を入れさせるのは難しい。
 そこで竹林を良く観察した所、傾斜地の竹林は地形的に段差を越えやすい所があり、そこを通る可能性が高い事からこれを狙って罠を掛けています。
 やはり竹林へ至る獣道に罠を掛けるのが王道ですが、今の季節は竹林への獣道が沢山出来ており、うちの猟友会では駆除期の罠が制限されている事からこれも難しい。
 
 竹林に猪が来るのなら、餌で罠に寄せて獲れない物かと試しているのだが、残念ながら未だ成功していない。
 化学物質過敏症の妻との生活「かびんのつま」を「ビッグコミック スペリオール」に連載された漫画家のあきやまひでき氏は、故郷に戻られてマンガを描く傍ら奥様に化学物質に犯されていない食材を自ら採取・栽培され、肉類は猪や鹿を4ケ月の猟期だけで180頭を捕まえる凄腕猟師でもある。
  
 facebookで友達にして頂き、厚かましくもその技をお教へ頂いた。私の罠は設置が簡単な弁当箱式が主になったが、今も狭い所や泥湿地に使っている120ミリ塩ビパイプを外側にして100ミリパイプ用エンドキャップにワイヤーを回す踏込式の罠がそれであり、あきやま式はこれの設置後に洗面器1杯程の米糠を罠の上に乗せ、更にその上へ少量の塩を乗せるのである。
   
 所が同じ罠を同じ様に掛けても、私の罠は米糠を食べるだけで、その上に足を乗せてはくれずに米糠を食い逃げされてしまう。
 その微妙を腕の差と言うのだろうけれど、この駆除期で何とかこのあきやま式をマスターしたいものだ。罠猟は頭の勝負だから無理かな(^_^)yanuino.jpg
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蝮草

 毎日が日曜日になって久しい身としては、世間様の10連休も暮らしに然したる変わりは無い。
 平成最後の今日は雨と言う事で畑にも山にも行けないので、1日早いが有害鳥獣駆除の報告を纏めて支部長宅に赴いて提出し、後は好きな時代小説を読んで過ごした。
 
 明日も雨の予報だが「土方殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の三日も降れば良い」と言う様に、畑作業と獣相手の日々を過ごす野良爺に長雨は苦痛であり、明るい内から酒を飲み始めるので命を縮めるのは確かだろう(^_^)
 
 写真は罠の見回りで見つけたマムシグサとカントウマムシグサ? 同じ安楽川右岸で1km程の違いだと思うが、色が違っており、周りを見回すと同じ物ばかりだった。
 同じテンナンショウ属のウラシマソウを探しているのだけれど見つけられない。
 
 最後の写真は獣道を辿っていたら見つけた石菖の群生。石菖は冬でも緑なので鹿の餌になるので先端が食われていますが、今の季節はもっと美味しい草があるので食跡はやや古い。
 これの根は痴呆や難聴それに健胃・リューマチなど様々な効能があるとされておりますから、我々年寄には有難い薬草ですね。
 
 根茎のヒゲを取り除いて乾燥させ、焼酎に漬けて飲めば良いでしょう。山へ行ったついでにアマドコロやナルコユリ、ツルニンジン、ヤマウコギなど、精力が付く物も探して一緒に漬け込めば若返りの自家製秘薬が出来るかも(^_^)

 蛇足ですが、蝮草は毒草ですね。この根茎は天南星として漢方で用いますが、我々素人が手を出す代物ではない。mamu1.jpg
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花と鹿


当地の桜もほぼ満開となりました。近くの公園へ散歩がてらの観桜、団地も高齢化で私とお年寄りの御婦人がもう一人だけ(^_^)
 
 新年度に入って、狩猟の方は有害駆除が始まりましたが、先ずは口開けと言う事で鹿が1頭獲れました。
 桜の写真に次いで鹿の死体は無粋かもしれませんが、「桜の木の下には死体が埋まっている」そうですから、間違いでもなさそう(^_^)
  
 ご存じ梶井基次郎ですが、彼は姉の嫁ぎ先だった松阪に身を寄せて幾つかの私小説書いているものの、残念ながら我が亀山に触れた物は無いですねえ。
 強いて書くなら、昔に彼の作品を読んでいて姉の娘、基次郎の姪が鈴鹿高等女学校(現在の亀山高校)に汽車で通っていたとあった記憶がある。
 
 猟の方は9月まで賞金稼ぎの1匹狼、今は亡きスティーブ・マックイーンの「拳銃無宿」に対抗して「括り罠無職」と行くか、でもちょいと弱そう(^_^)、ま、稼ぎより無事でシーズン終了を迎えられる様に勤めよう。sakura45.jpg
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