野良爺風伝録

鈴鹿山脈の東麓で、薬草と機能性野菜の栽培に取り組む、気儘なオヤジの世迷言

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美人薄命

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 写真は先日のニッコウキスゲですが、複数の方より、それはキスゲやユウスゲをヨーロッパで園芸用に改良したヘメロカリスだとお教へをいただきました。
 
 「ちょいと待った、ヘメロカリスは属名で、キスゲもカンゾウもヘメロカリス属(ワスレグサ属)だろ」と言いたいのですが、それらを品種改良をしたものが全部ヘメロカリスとして流通しているようですね?
 
 ワスレグサ属は交雑しやすく、沢山の種類が作られているのでどれもこれもみんなヘメロカリス、英語でデイリリーとして呼んでいるらしい?
 
 前回、萱草を別名「忘憂草」と呼び、検索すると李香蘭が戦前に上海で歌っていた歌がヒットすると書きましたが、今はもう一つ同じタイトルの別曲を周華健が歌っている様で、英語のタイトルは 「Day lilies」となっており、ニッコウキスゲもヤブカンゾウもみんなデイリリー
 
 ま、細かいことに拘る必要も無いと思いますが、前回、上海を彩った夜の花として李香蘭と彼女を実の妹のように可愛がった東洋のマタハリ・男装の女性スパイと異名を取った川島芳子の名を上げましたが、もう一人忘れていました。
 
 日中混血の美人スパイとして銃殺された鄭蘋如(テンピンルー)ですね。抗日運動に参加し、その美貌を活かしてハニートラップで要人に取込み、中国側に情報を流したが、日中混血から、中国側は祖国への忠誠心を試すように、彼女へ次々と困難な任務を与へた。
  
 国民党政府の特務機関である中央統計局から日本軍が汪兆銘政府に作らせた抗日スパイの摘発機関である特工総部(ジェスフィールド76号=所在地名)のトップである丁黙邨の暗殺を命じられると、彼の秘書になって丁を篭絡し、妹の誕生日祝いを買ってとねだって毛皮店に誘い、そこを襲撃させたが暗殺隊の銃撃は失敗して(初めから殺す気はなかったとの説もある)彼女は逃げた物の結局は特工総部へ出頭した。
 
 憲兵隊は検事であった父親に蘋如を助けたければ日本の傀儡になれと求めるが、これを拒否したので彼女は特工総部により銃殺されたと言う。
 享年26歳であったが、日本生まれなのに中国生まれにするために22歳とする中国側の説もある。
 
 死後国民党政府から殉職烈士に認定されて家族は重慶へ行くが、交戦中の日本人の血を引く者として虐められたらしい。
 中華人民共和国が成立してもやはり家族は虐められたので、台湾に逃げた物のそこでも苛めが止まなかったのでアメリカへ渡った。
 
 日本人から見ると、日中の狭間に生きる葛藤を利用されただけの感じもするが、何せ写真の様に美人なので今も台湾や中国で人気が高く、自国に都合の良い物語を作っているらしい?

 ヘメロカリスはギリシャ語で一日の美との意味だそうですが、鄭蘋如は将に美人薄命。
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イボツヅラフジを植える

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 鈴鹿市にある三重県花木センターへ行ってきました。元々は三重サツキなど緑化植物の研究施設でしたが、今は薬草も研究してみえます。
 
 挿し木をする為にタイから持ち帰って貰ったイボツヅラフジでしたが、昨年は全滅したので、今年は何とかして成功させたいと花木センターに相談したところ「うちのミスト室に置いてみたら」とのお言葉を頂いたので、半分の6本を定期的に霧が噴霧され湿度が維持される温室に置かせて貰いました。
 
 3ヶ月半の結果は、発芽発根が2本、発根はしたが発芽しないもの3本、完全に腐敗したものが1本でした。お礼に発芽した1本をお渡しし、残りを引き揚げて植木鉢に植え替えました。
 発芽していない物も根は1,2本出ているので同じ様に植木鉢に植えて一縷の望み持つことに。
 
 自宅に置いた方も2本が発芽したのですが、やがて芽が干からびてきたので良く見ると挿し穂の途中が腐っていましたから、慌てて腐敗した所で切り捨てて挿し木をし直すと1本から再び芽が出てきたところです。
  
 乾燥した密林に生えているそうですから、過湿には弱いのに、大事にする余りどうも水をやり過ぎて腐らすようです。  取敢えず2本を確保しましたが未だ油断はできません。
 
 イボツヅラフジ(チノスポラ)はツヅラフジ科の大型蔓で英語名: Heavenly elixir 学名: Tinospora crispa (Linn) Miers ex
 
  東南アジアの伝統治療に用いられてきた薬用植物ですが、タイでは庭先に植えたり鉢植えを置いたりして、葉っぱを青物野菜の様に使うそうです。
 
 根、茎、葉、花 とどの部位も利用するそうで、葉を生ジュースとしたり根はお茶や粉末にして飲用し、効能は マラリア、発熱、糖尿病、損失、慢性関節炎、梅毒、腸内寄生虫などとの事。
 
 近頃は日本でもアメリカ経由のサプリメントとして、催淫作用がある媚薬としてや、免疫システムを高め記憶力の改善作用の働きがある、若返りの秘薬として宣伝されています。
 
 話半分でも三分でも、現地では長年食べられているので害はないでしょうから、私も葉っぱを生ジュースにして飲み、若返りの効果を期待したいと思います(^_^)

ワスレグサが咲きました

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 ♪夏が来れば思い出す こればっかですが、畑では高原の初夏を彩るニッコウキスゲが満開になっており、道行く人の目を楽しませているはず?
  
 信州住まいの某氏より「花弁の先が丸いのでそれはニッコウキスゲと違う」との意見がありましたので、ネットでニッコウキスゲの苗を購入しましたが、やはり花弁の先は同じようになりました(^_^) 
 
 世の中には日光黄菅のニセモノが出回っているのか、はたまた温暖な里に下りてくると花だって角が取れて丸くなるのか? 何れにせよ用途としては薬膳料理の金針菜ですから、ワスレグサ属の萱草であれば何の花でも良いのですがね(^_^)
 
 漢方では金針菜とも忘憂草とも呼びますが、良いですよね、忘憂草ですよ! ダウナー系のドラッグみたいな名前ですが萱草の蕾には自律神経調整作用、抗ストレス作用があり、緊張を解して安眠を誘い、痴呆を防ぐ効果もあるらしい?
 
 ノカンゾウやヤブカンゾウは春の山菜として若芽を味噌和えにすると美味しいですが、初夏に咲く花の蕾を食べると憂を忘れさせてくれるとは有難い(^_^)
 
 スーパーの野菜売場に並んでいる金針菜は海外から輸入したユリの蕾が殆どだと思いますが、ユリはユリ目ユリ科でキジカクシ目ススキノ科のワスレグサ属とは微妙に違うんすね。とは云う物の、10数年前にキジカクシ目がユリ目から分けられるまでは一緒でしたから気にする事もないでしょう?
 ちなみにユリ根の鱗片を乾かした物は漢方で百合(ビャクゴウ)と呼び、やはり精神安定にも使うとか。
 
 ヴォーチェ・アンジェリカや賠償千恵子の「忘れな草をあなたに」とか尾崎豊の「Forget-me-not」など、多くの人に歌われている勿忘草(ワスレナグサ)はキク科で、 GLAYや湯原昌幸が歌った「都忘れ」もやはりキク科の花。何れも悲しい物語に由来していますが、ワスレグサの歌って無いですね!
 と検索したら中国にあった(^_^) 忘憂草 唱:李香蘭 あの山口淑子が1940年代に中国人作詞作曲のもちろん中国語で上海で歌ってたのだ。
 
 共に漢奸として国民党軍に逮捕されながら、川島芳子は日本国籍を有しても愛新覺羅の血を引いていたが故に銃殺され、李香蘭は中国人として活動したが日本人の血が流れていたので虎口を脱した。満州と上海の夜に咲いた花
 
 里見甫や甘粕正彦から岸信介、そして安倍晋三へと闇は繋がるのですが、爺は世の憂き事を忘れてニッコウキスゲの蕾を摘んで痴呆を防ぎます。

海外植物の研究制限

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今日は雨、一月以上も患った風邪は治ったものの、かなり体力を落としたようで、少し農作業を続けると疲れる様になって頃合いの休日となりました。
 
 庭先にあるシャラが初夏の雨に濡れそぼち、雨に濡れながら自転車で走り抜ける女子中学生の様な新鮮で危うい美しさを見せています。
 
 雨でも出来る作業と言う訳で、注文頂いている苗を発送しようとしています。某私大薬学部の先生が新しく薬草園の担当になられたかとかで、消えてしまった薬草などの捕植用苗のお買い上げとなりました。
 写真で殆どお判りの方もいらっしゃるでしょうが、内訳はセリバオウレン、オタネニンジン、センキュウ、ジオウ、アマチャ、チョウセンゴミシ、ゴシュユです。
  
 先生のプロフィールを見ると、顧みられない熱帯病(NTDs)への治療応用を目指した薬用植物の研究に取組んでみえるとの事だったので、南方で民間治療で使われていた薬草苗もお勧めすると
  
 「大変、興味深い植物なのですが、これらの植物は日本に自生していないものと思います。
 名古屋議定書による「遺伝資源の利用と公正な利益配分」により、国外に自生している植物を研究に使用することが非常に難しくなりました。
 これまでは、他国から植物を持ち込み、それを研究に使用することは出来たのですが、今は海外の植物を研究するには相手国の関係機関の許可をとった後に日本の関係機関に申請、それから研究可能になります。」
 
 とのお返事を頂きました。薬草販売をしていながら恥ずかしくもそんな事とは知らなかったのです。
 近年は貴重種の持出し禁止をする国が多くなり、持出し禁止を決めた以前に持ち出した事が明確でないと扱うべきではないと思ってはおりましたが、研究までが規制されているとは!
 
 もちろん個々の植物により条件は異なるのでしょうが、君子危うきに近寄らずで、研究機関によっては誤解を招くような行為はしないかもしれません。
 今年の2月末頃ですが、ある造園会社から某社(日本の製造業を代表する会社)が工場に薬草園を作るからと30種近い薬草の商談を受け、季節的に無理な3種以外の見積を出しました。殆どが雑草とも言える様な国内固有種でしたが、それもこの名古屋議定書が背景にあるのかもしれません。
  
 その話は、さっそく担当者が畑に訪ねてきて、植える数が決まらないけれどもうすぐ正式発注をするから手当てをして欲しいとの事なので、イタドリやウド、ノイバラなど山採り品は今のうちに掘ってきて準備をすると話を進めました。
 
 所が正式発注では苦労して掘ってきた物は含まれないだけでなく多くの種類が抜け落ちており「予定が変わった」との返答。「バカにするんじゃない、こっちも造園工事には関わってきたが、今の段階で大幅な設計変更のある訳がない。薬草は命に関わるものだから、駆け引きをするような会社とは取引できない」と全てを断りました。
 
 **だけはどうしても手当できなかったようで4月に入り某社より直接電話があって注文を頂きましたが、「(その部門の)経理が消費税を払わなくてもよい所(売上1000万以下)と取引をするのは初めてだと言っている」との話。天下の某社に恥ずかしい記録を一つ作った(^_^)
 
 話が逸れましたが、新薬の開発には膨大な費用が掛かる様になり、世界各地の民衆に伝わる伝統治療が見直されています。その半面で価値に目覚める事により、海外の植物研究が困難になったのなら、日本の機能性植物への見直し研究も進むはずです? 
  
 狩猟で山に入るときは辺りの植生に注意を払い薬草や薬木を見つけたりしますが、クロモジの群生地を見つけたのに子細場所を覚えておらずそこへ行けません。これからは薬用植物の在処をきちんと記録して残し、鈴鹿の山を宝の山にしよう(^_^)
*CommentList

センシンレン植付

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梅雨の合間を縫って農作業の日々ですが、昨日はセンシンレン(穿心蓮)Andrographis PanicuLataの植え付けを行いました。
 週末には京都から援農?にきてくれるAさんが是非にもと種と幼苗を準備してくれたのでポット分けして育てた150本程を植へましたが、種で頂いた分を後日に植える予定なので、全部で二百数十本を植える予定です。
 
 免疫力を向上して癌の予防や美容にも良いと言う触れ込みで近頃は盛んにサプリメントが売られており、名古屋で真面目な本を出版している風媒社から次の写真の本も出ていますが、読んでみると単なる研究論文を訳しただけであり市販されるような代物ではなく、エキス販売業者さんの仕掛けではないかとの臭いも(^_^)
 
 どうせ暇な爺さんですから、世間で囃されているのなら踊ってみようと栽培に取り組んでみましたが、草除けにビニールマルチをしようと提案してもAさんは拒否し、堆肥も石灰も化成肥料も受け付けず畝を作っただけの畑に植えつけました。
 
 日本は雨が多いので大気中の窒素が固定されて供給されるからミネラルが重要だと、苗の周りに三重県特産のヒジキを作る過程で発生した海藻屑を撒き光合成細菌(赤菌)を散布します。私は在来農法を尊重していますが、Aさん案件なので言うがままに。
 
 3枚目の写真はシャタバリにヒジキ屑を撒くAさん。このシャタバリもAさんが何処かから苗を調達して栽培している物ですが、2年続けて越冬に成功しており、工夫次第では鈴鹿山麓でも露地栽培が出来る事を確認。
 
 1昨年の秋に綾ケ谷流の師匠からクサスギカヅラの大株を頂いたのですが、幾つかに分けて植えたところ全て枯らしてしまいました。原因は湿気による根の腐敗だったので、同じキジカクシ科のシャタバリはその轍を踏むまいとモミガラを沢山入れて大畝作りで栽培したのが良かった様です?
 
 個人的な経験のみですが、クサスギカズラよりシャタバリの方が栽培が容易な気がします? 立ち姿も根茎も見た目はそっくりなのでシャタバリを漢方で天門冬として使えないものでしょうか、ジャノヒゲもヤブランも麦門冬として使っているのだから構わないような?
 
 
 それでも当地が南方系の植物栽培には適している地とは言い難いですね、バタフライピーは畑に植えて2週間以上経つのに成長していませんし、1枚目の写真右端はトゥルーシー(ホーリーバジル)の自然発芽を待つて育てる場所ですが未だ芽が出て来ない。
 ま、「そのうちなーんとかーなーるだーろーう」 いささか古いですが植木等は三重県出身(^_^)

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